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更新日:2012年12月5日

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結核集団感染事例の発生について

富士・東部保健所管内の事業所において、結核集団感染事例が発生しましたので情報提供します。

 

富士・東部保健所管内の事業所の30代女性職員が結核に罹患していることが確認され(初発患者)、その後の調査で同事業所の従業員及び患者知人等の接触者14名に感染が確認されました。

〔内訳:初発患者1名、結核患者(発症者)2名、潜在性結核患者(無症状保菌者)12名〕

 

1経過

(1)患者1人(初発患者A)が、結核(菌検査塗抹陽性で他に感染させる恐れがある)に罹患した旨の結核発生届が平成24年2月20日、医療機関から富士・東部保健所に提出されました。

(2)保健所では、患者(A)との接触者を調査し、感染の可能性のある職場の同僚、知人等27名に対して、感染の有無の検査を実施しました。

(3)その結果、結核患者(発病者)2名と潜在性結核患者(無症状保菌者)12名が確認され、治療を開始しました。

(4)保健所では、今回の事例が厚生労働省で規定する集団感染であると判断しました。

2感染拡大の可能性

現在、初発患者を含む結核患者3名は、医療機関にて感染性がないと確認されており、潜在性結核患者(無症状保菌者)12名についても、適切な治療を開始しているため、他へ感染を拡大する恐れはありません。

 

3県民の皆様へ

(1)2週間以上咳・たんが続く場合は、医療機関を受診しましょう

結核の初期症状は、かぜとよく似ています。2週間以上、咳や痰・発熱などの症状が長引く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

(2)定期的に胸部X線検査を受けましょう

市町村で行っている住民健診や職場等で健康診断の対象者の方は、健康診断を受け、早期発見に努めましょう。

(3)乳児のBCG接種は必ず受けましょう

感染した場合の重症化を防ぐため、乳児は必ず生後6か月未満に1回のBCG接種を受けましょう。

 

<参考>

1.結核とは

結核菌により、主に肺に炎症を起こす感染症です。通常は免疫力により結核菌の増殖が抑えられるので、感染した方がすべて発病するわけではありませんが、免疫力が低下した場合は発病することがあります。

 

2.潜在性結核患者(無症状保菌者)とは

結核患者のうち、臨床症状はないが、結核菌に感染しており、治療が必要な者を言います。

 

3.結核患者の発生状況

日本はまだ結核の中まん延(※)の状態にあり、全国では年間2万3千人、県内でも年間100人前後の新規患者が発生しています。

(※)中まん延:WHOは、結核罹患率(人口10万対)10以下を低まん延国と定めています。

日本の結核罹患率は平成22年に人口10万人あたり18.2人で、依然「中まん延国」とされています。

低まん延国となっている欧米先進国に比べまだ多い状況です。

<山梨県内での新規結核発生登録数>

平成20年98人、平成21年95人、平成22年130人、平成23年97人(速報値)

 

4.結核の検査と治療

検査は、血液検査等で感染の有無、胸部エックス線検査で発病の有無、喀痰塗抹検査で感染性の有無を判定します。

結核菌の感染の初期では、検査を実施しても陰性となることがあり、結核菌の感染を確実に判定するには、感染後2~3ヵ月程度必要と推定されています。

なお、感染後、発病した場合でも、早期に発見されれば、入院せずに治療が可能です。

発見・治療が遅れると病状が進行し、他に感染を広げることになるので、早めの受診が重要です。

 

5.集団感染の定義(平成19年3月29日付厚生労働省結核感染症課長通知)

同一の感染源が、2家族以上にまたがり、20人以上に結核を感染させた場合をいいます。なお,発病者(患者)1人は6人の感染者に相当するとして計算します。

 

 

◎今回の事例は、発病者2名(6×2=12名)、感染者12名、合計で感染者数は24名

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山梨県知事直轄組織感染症対策企画グループ 
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