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劇症型溶血性レンサ球菌感染症(メディアなどで「人食いバクテリア」などと呼ばれている感染症)(PDF:67KB) new 2024.4.19

麻しん(はしか)に関するYCDC医師レポート!(PDF:156KB) new 2024.3.28

【!注意!】国内で麻しん(はしか)が複数報告されています!

YCDC医師からのメッセージ

 定点情報(2024年第16週:4月15日~4月21日)/ その他情報(公表までに把握した情報)

                             (4月25日 山梨大学医学部附属病院 井上 修 医師)

〇リスクアセスメント
【新型コロナウイルス感染症】
定点医療機関から報告された新規感染者数は、前週の175名(定点あたり4.27)に対し第16週は174名(定点あたり4.24)でした。下水中の新型コロナウイルス量が前週と比較して2/3程度へ減少していることから、県内全体でみると緩やかに小康期へ向かっていると考えます。
地域別にみると、中北及び富士・東部エリアの罹患者が他地域に比べ多く報告されています。
感染者はこれまで同様に10代までの若年層で全体の1/3を占めますが、80歳以上を含め全ての年齢層で罹患者が報告されています。

【インフルエンザ】
定点医療機関から報告された新規感染者数は、前週の177名(定点あたり4.32)に対し第16週は179名(定点あたり4.37)でした。罹患者は引き続き5〜14歳を中心に、20歳未満の若年層が全体の約80%を占めています。

【RSウイルス感染症】
乳幼児の間で感染が拡がりやすい呼吸器感染症ですが、成人にも気管支炎や肺炎を引き起こす事があります。咳での飛沫や鼻汁などで感染が拡がります。冬季に流行する感染症ですが、コロナ禍となった2021年以降はこの時期から全国的に感染者が増える傾向が続いています。県内でも中北エリアや甲府エリアで患者数が比較的多く報告されるようになっています。

【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】
現在山梨県内全域で流行している状況にはありませんが、甲府市では再び警報レベルに近い状況となっており地域的な流行がみられています。

 

〇対応
4月になり新生活が開始されました。ヒトの移動が増し、保育施設や学校などでの集団生活が再開されましたので、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザを始めとしたいろいろな感染症が拡大しやすい状況にあります。これからの季節も引き続き換気や手洗い、咳エチケットや体調不良時の対策など、家庭内や学校現場での適切な感染対策を継続することが大切です。

 

感染症発生状況

今週の感染症発生状況はこちら をご覧ください ! 

 *保健所毎疾患毎(インフルエンザ・コロナ・RSウイルス・感染性胃腸炎など)に今週の状況がご覧になれます。
 *3月末までトップページに掲載していたコロナ入院情報は 新型コロナウイルス感染症 のページに掲載しています。

      2024年4月25日作成

インフルエンザ及び新型コロナウイルス感染症について県内41箇所の定点医療機関から
報告された患者数及び1医療機関あたりの患者数を集計しました【黄色 注意報 今週なし】

対象期間:2024年第16週〔2024年4月15日(月曜日)~2024年4月21日(日曜日)〕

toppage_infmap202415w                                               topepagecovid202414w

インフルエンザ
山梨県 中北 峡東 峡南 富士・東部 甲府市
16週 報告数 179 80 15 1 57 26
定当 4.37 6.15 2.14 0.33 6.33 2.89
15週 報告数 177 90 29 4 39 15
定当 4.32 6.92 4.14 1.33 4.33 1.67
14週 報告数 308 158 39 7 67 37
定当 7.51 12.15 5.57 2.33 7.44 4.11
13週 報告数 597 267 120 15 113 82
定当 14.56 20.54 17.14 5.00 12.56 9.11
12週 報告数 566 253 114 12 91 96
定当 13.80 19.46 16.29 4.00 10.11 10.67
新型コロナウイルス感染症
山梨県 中北 峡東 峡南 富士・東部 甲府市
16週 報告数 174 77 23 6 41 27
定当 4.24 5.92 3.29 2.00 4.56 3.00
15週 報告数 175 86 23 13 36 17
定当 4.27 6.62 3.29 4.33 4.00 1.89
14週 報告数 197 83 25 15 51 23
定当 4.80 6.38 3.57 5.00 5.67 2.56
13週 報告数 236 85 46 18 36 51
定当 5.76 6.54 6.57 6.00 4.00 5.67
12週 報告数 280 109 48 15 67 41
定当 6.83 8.38 6.86 5.00 7.44 4.56

 

インフルエンザ流行マップ第16週(PDF:84KB)

発生動向に関する各種資料 (定点把握対象疾患・全数把握対象疾患の発生状況病原体検出状況などがご覧になれます)

 

新型コロナウイルス感染症について

 新型コロナウイルス感染症とは、新型コロナウイルスによって起きる感染症です。主に鼻やのど、気管、肺などの臓器(呼吸器)に感染し、インフルエンザや風邪に似た症状を引き起こします。
   *新型コロナウイルス感染症の法律上の位置づけは、令和5年5月8日から「5類感染症」に移行しました。

 

新型コロナウイルス感染症に関する詳細情報は以下のページをご覧ください。

 

 

 季節性インフルエンザについて

 インフルエンザとは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。
 38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛等全身の症状に併せて通常の風邪と同様に、のどの痛み、鼻汁、咳等の症状も見られます。
 インフルエンザにかかっても、軽症で回復する人もいますが、中には、肺炎や脳症などを併発して重症化してしまう人もいます。

 詳しい情報(臨時休業等の措置状況含む)は こちら

 

下水サーベイランス

 下水中のウイルスを検査・監視する下水サーベイランス(下水疫学調査)は、受診行動や検査数等の影響を受けることなく、無症状感染者を含めた感染状況を反映する客観的指標としての活用が期待されています。
 本県では感染状況のトレンドを把握し、感染対策に活用するため、令和5年7月から下水サーベイランス事業を実施しています。

 詳しい情報は こちら

 

最新・話題のレポート

 ★厚生労働省や国立感染症研究所などが公表する最新・話題のレポート

 

 

山梨県で発生している感染症情報

警報

なし

注意報

なし