ページID:36292更新日:2015年2月16日
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富士山や南アルプスなどの雄大な山々と、緑あふれる森林、そこから生み出される清らかな水など、本県の豊かな自然環境は県民共有の財産であり、将来にわたって良好に維持していかなければなりません。
しかし、今日の生活様式の変化による環境負荷の増大は、温暖化の進行や生態系への影響など、様々な問題を生じさせてきております。特に、地球温暖化の問題は、昨年11月に開催された第16回気候変動枠組条約締約国会議(COP16)で、ポスト京都議定書の枠組みづくりが焦点となるなど、世界的な規模での対応が求められております。
このような中で、本県においては、平成21年3月に「山梨県地球温暖化対策実行計画」を策定し、概ね2050年までに二酸化炭素排出量と吸収量が均衡する「CO2ゼロやまなし」の実現を目指すこととしております。
更に、この計画を着実に推進するため、本県の恵まれた自然環境を活かしたクリーンエネルギーを活用し、低炭素社会と経済活性化の両立を目指す「やまなしグリーンニューディール計画」を推進しております。中でも、太陽光発電については、民間企業と共同して内陸部としては国内最大級となる大規模太陽光発電施設を整備するほか、県有施設への積極的な導入や個人住宅への設置支援など、「ソーラー王国やまなし」の実現に向けて積極的に取り組んでおります。
今後とも、県民の皆様の積極的、主体的な参画をいただきながら、地球温暖化対策をはじめ、環境施策の総合的、計画的な推進を図り、豊かな環境の保全と創造に取り組んで参ります。
本書は、山梨県環境基本条例第9条に基づき、平成21年度における本県の環境の状況及び環境の保全と創造に関し講じた施策を取りまとめたものです。
多くの県民、事業者などの皆様に本書が活用され、環境への関心の一層の高まりや環境活動への具体的な取り組みにつながることを願っております。
平成23年2月