ページID:28879更新日:2015年2月16日
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大気や水環境など、本県の環境は概ね良好な状態を保っていますが、一方で、 温暖化の原因となる温室効果ガス排出量の削減や、生物多様性の保全など、新たな取り組み課題も生じています。
特に地球温暖化は、私たち人類や生物の生存基盤を脅かす重大な問題であり、現在、京都議定書の目標達成に向け、我が国においても様々な対策が講じられるとともに、中長期的な視点に立った削減目標等についての国際的な議論も行われています。
こうした中、本県においては、平成20年12月に「山梨県地球温暖化対策条例」を制定するとともに、昨年度末に、「山梨県地球温暖化対策実行計画」を策定いたしました。
実行計画では、2020年までの本県の温室効果ガス排出量を、森林吸収分を含め、2005年対比で36.4%削減する目標を掲げるとともに、長期ビジョンとして、概ね2050年には、県内の二酸化炭素の排出量と吸収量が均衡する「CO2ゼロやまなし」を目指していくこととしています。
更に、豊かな自然環境に恵まれた本県では、自然エネルギー等の積極的な導入を図っていくことが有効であり、本年度から新たに、太陽光発電や小水力発電の普及促進、バイオマスの利活用や燃料電池の技術開発の推進などの総合的な取り組みを通じ、低炭素社会の実現と経済の活性化の両立を目指す「やまなしグリーンニューディール計画」を推進しているところです。
今後とも、県民の皆様の積極的、主体的な参画をいただきながら、地球温暖化や廃棄物対策、大気・水環境や自然環境の保全など、環境施策の総合的な推進を図り、豊かな環境の保全と創造に取り組んで参ります。
本書は、山梨県環境基本条例第9条に基づき、平成20年度における本県の環境の状況及び環境の保全と創造に関し講じた施策を取りまとめたものです。多くの県民、事業者などの皆様に本書が活用され、環境への関心の一層の高まりや環境活動への具体的な取り組みにつながることを願っています。
平成22年2月
(※製本版のP62.「ア届出排出量・移動量の多い物質5物質」の表に誤りがありました。HP版は正しい表
に訂正しています。)