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定点情報(2024年第15週:4月8日~4月14日)/ その他情報(公表までに把握した情報)
(4月18日 山梨県立中央病院 三河 貴裕 医師)
〇リスクアセスメント
【新型コロナウイルス感染症】
この期間の新規感染者数は前週と比べて減少しています。
新型コロナウイルス感染症の新規感染者数は定点医療機関あたり4.27名(報告総数175名)でした。なお、前週(第14週)の新規感染者数は定点医療機関あたり4.80名(報告総数197名)でした。
【インフルエンザ】
この期間の新規感染者数は前週と比べて大幅に減少しています。
インフルエンザの新規感染者数は定点医療機関あたり4.32名(報告総数177名)でした。前週は定点医療機関あたり7.51名(報告総数308名)でした。
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の新規感染者数は定点医療機関当たり2.58人(報告総数62人)でした。感染者が比較的多い状態が続いています。
【その他】
定点報告でははっきりしませんが、RSウイルス感染症が増加傾向にあります。最近は夏前の増加がみられていましたが、今年の流行はすでに立ち上がってきているようです。
〇対応
インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症の流行は下火になり、前者はこのまま収束、後者は1-2か月患者数が少ないまま推移する可能性があります。一方でRSウイルス感染症が増加傾向にあります。この感染症は咳やしぶき、手からうつり、1歳以下の小さい子供には重篤な肺炎を起こします。また肺疾患や免疫力の低下した高齢者でも肺炎を起こすことがあります。風邪症状がある場合には上記のような人に極力接しないように配慮し、咳エチケット、手洗いを行いましょう。
◆今週の感染症発生状況はこちら をご覧ください !
*保健所毎や疾患毎(インフルエンザ・コロナ・RSウイルス・感染性胃腸炎など)に今週の状況がご覧になれます。
*3月末までトップページに掲載していたコロナ入院情報は 新型コロナウイルス感染症 のページに掲載しています。
2024年4月18作成
インフルエンザ及び新型コロナウイルス感染症について県内41箇所の定点医療機関から
報告された患者数及び1医療機関あたりの患者数を集計しました【黄色 注意報 今週なし】。
対象期間:2024年第15週〔2024年4月8日(月曜日)~2024年4月14日(日曜日)〕
インフルエンザ | |||||||
週 | 山梨県 | 中北 | 峡東 | 峡南 | 富士・東部 | 甲府市 | |
15週 | 報告数 | 177 | 90 | 29 | 4 | 39 | 15 |
定当 | 4.32 | 6.92 | 4.14 | 1.33 | 4.33 | 1.67 | |
14週 | 報告数 | 308 | 158 | 39 | 7 | 67 | 37 |
定当 | 7.51 | 12.15 | 5.57 | 2.33 | 7.44 | 4.11 | |
13週 | 報告数 | 597 | 267 | 120 | 15 | 113 | 82 |
定当 | 14.56 | 20.54 | 17.14 | 5.00 | 12.56 | 9.11 | |
12週 | 報告数 | 566 | 253 | 114 | 12 | 91 | 96 |
定当 | 13.80 | 19.46 | 16.29 | 4.00 | 10.11 | 10.67 | |
11週 | 報告数 | 518 | 213 | 83 | 4 | 122 | 96 |
定当 | 12.63 | 16.38 | 11.86 | 1.33 | 13.56 | 10.67 |
新型コロナウイルス感染症 | |||||||
週 | 山梨県 | 中北 | 峡東 | 峡南 | 富士・東部 | 甲府市 | |
15週 | 報告数 | 175 | 86 | 23 | 13 | 36 | 17 |
定当 | 4.27 | 6.62 | 3.29 | 4.33 | 4.00 | 1.89 | |
14週 | 報告数 | 197 | 83 | 25 | 15 | 51 | 23 |
定当 | 4.80 | 6.38 | 3.57 | 5.00 | 5.67 | 2.56 | |
13週 | 報告数 | 236 | 85 | 46 | 18 | 36 | 51 |
定当 | 5.76 | 6.54 | 6.57 | 6.00 | 4.00 | 5.67 | |
12週 | 報告数 | 280 | 109 | 48 | 15 | 67 | 41 |
定当 | 6.83 | 8.38 | 6.86 | 5.00 | 7.44 | 4.56 | |
11週 | 報告数 | 322 | 122 | 43 | 19 | 71 | 67 |
定当 | 7.85 | 9.38 | 6.14 | 6.33 | 7.89 | 7.44 |
◆発生動向に関する各種資料 (定点把握対象疾患・全数把握対象疾患の発生状況や病原体検出状況などがご覧になれます)
新型コロナウイルス感染症とは、新型コロナウイルスによって起きる感染症です。主に鼻やのど、気管、肺などの臓器(呼吸器)に感染し、インフルエンザや風邪に似た症状を引き起こします。
*新型コロナウイルス感染症の法律上の位置づけは、令和5年5月8日から「5類感染症」に移行しました。
新型コロナウイルス感染症に関する詳細情報は以下のページをご覧ください。
インフルエンザとは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。
38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛等全身の症状に併せて通常の風邪と同様に、のどの痛み、鼻汁、咳等の症状も見られます。
インフルエンザにかかっても、軽症で回復する人もいますが、中には、肺炎や脳症などを併発して重症化してしまう人もいます。
詳しい情報(臨時休業等の措置状況含む)は こちら
下水中のウイルスを検査・監視する下水サーベイランス(下水疫学調査)は、受診行動や検査数等の影響を受けることなく、無症状感染者を含めた感染状況を反映する客観的指標としての活用が期待されています。
本県では感染状況のトレンドを把握し、感染対策に活用するため、令和5年7月から下水サーベイランス事業を実施しています。
詳しい情報は こちら
★厚生労働省や国立感染症研究所などが公表する最新・話題のレポート
★警報・注意報関連の情報
疾患に関する関連ページは こちら をご覧下さい。
警報 |
なし |
注意報 |
なし |