てくてくvol.18
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 「天に選ばれし、名水の地」山梨には富士山をはじめ南アルプス、八ケ岳などの山々を源として、豊かな自然環境に磨かれた名水があります。地域ごとに水の味わいには個性があり、その個性を生かした日本酒が長年造られてきました。そんな山梨の日本酒の可能性を引き出し、新たなおいしさを追求する造り手たちの挑戦により、県産スパークリング日本酒が完成しました。地域に根差した蔵元だからできる逸品。その開発の礎には、古くからワイン産業が盛んな山梨ならではの研究成果と、日本酒造りに誇りを持つ醸造家の熱い思いがありました。 「日本酒の消費は、昭和48(1973)年のピーク時に比べ、現在ではその30%以下になっています。これは、日本人のライフスタイルの西洋化に伴う食生活の変化や、洋酒の参入によるものです。しかしながら、お客さま目線のものづくりを追求することで、日本酒にも可能性が開けるのではないかと私は感じました。そこで、日本で消費されるアルコールは、ビールをはじめとする炭酸を含んだ飲料が実に60%以上を占めていることに着目し、スパークリング日本酒の開発に取り組んだのです。スパークリング日本酒には2つの製法があります。一つは炭酸ガスを充填する製法、もう一つが当社が採用した『瓶内二次発酵』です。瓶内二次発酵はフランスのシャンパーニュFEATUREワインから学んだ日本酒の新しい魅力山梨の名水だからこそ生まれたスパークリング日本酒じゅうてん10

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