てくてくvol.17
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 静岡県浜松市出身の大城かん奈さんは、大学卒業後、東京で映画などの小道具の仕事に就きました。その中でも、女優さんが身に着けるジュエリーなどを借りに行った際に、職人さんがものを作り上げる姿に感動し、忘れることができず、自分もそのような職人になりたいと思ったことが、宝飾業界に興味を持ったきっかけだったといいます。 「仕事を辞めて、宝飾の勉強を一から始めようと思い学校を探していたところ、山梨ではジュエリー産業がとても盛んであることを知り、山梨県立宝石美術専門学校への入学を決めました。現在勤務しているシミズ貴石の清水幸雄社長は、この学校で宝石研磨の非常勤講師を務めていましたが、在学中はあまり接点を持つことがありませんでした。ですが卒業後しばらくしてから、こちらで働かせてもらえることになったんです。宝石研磨を志す学生は多いものの、受け皿がなく断念していく人もいる中で、職人としてジュエリー業に携われることは、本当にありがたいことで、一生懸命修業に励まなければいけないと常に思っています」 大城さんがさらなる技術習得を目指して修業してい大城かん奈株式会社シミズ貴石宝石研磨職人さ ん伝統の技を受け継ぎ宝飾業界の発展に貢献したい移住先/甲府市14

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