てくてくvol.15
11/20

し今では国産の玩具花火は作り手がいなくなりつつあります。子どもの数も減り、花火ができる環境も少なくなりましたし、海外生産の安価な花火が入ってきたことも原因です。そこで市川三郷町から玩具花火の新しい歴史をつくろうと、オリジナルの線香花火『市川神明牡丹』を考案しました。この線香花火は、町内にある歌舞伎文化公園(初代市川団十郎ゆかりの地)に咲く牡丹の花びらをイメージし、市川の和紙を使って、一本一本丁寧に作られています」 「国産花火は外国製品とは一線を画します。やはり作り手の感性が違います。花の開き方から散り方まで本当に美しいです。このように魅力ある玩具花火を体感できる機会として、玩具花火大会や花火スクールなどのイベントも開催しています。山梨が花火の聖地のような存在となり、安全な環境で思い切り楽しめる場所になっていければと思っています。火を使うことは教育的にも大切だと考えています。私たちは『火育』と呼んでいますが、子どもたちに、花火を通じて火に接することでさまざまことを学んでもらっています。 私たちも小さな積み重ねを大切にしながら、山梨の花火文化を次の世代につないでいこうと思います。大人も感動させる力を持つ日本の玩具花火の魅力を多くの皆さんに知ってほしいですね」山梨を花火の聖地にし、多くの人を感動させたい市川三郷町高田534 TEL.055-272-8100営業時間:10:00~18:00定休日:月曜日(時期により異なりますので、お問合せください)日本各地の色とりどりの花火がそろう店内市川の和紙で手作りされた線香花火「市川神明牡丹」ひ いくはなびかん立川さん経営の花火販売店。子どもだけでなく、大人も感動する国産花火を中心とした玩具花火がそろう。11

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る