山梨てくてくvol.14
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 心理カウンセラーを目指していた渡邊真衣さんが若女将となったのは、学生時代にご主人と出会ったご縁が始まり。「好きになった人が温泉旅館の跡取りだったんです」とほほ笑みます。石川県の老舗旅館での修業を経て、5年前から若女将の道を歩み始めた真衣さんは、おおらかで、相手を優しく包み込むようなすてきな人柄です。 「富士河口湖町は自然が豊かで、私の出身地である鳥取県と雰囲気が似ていると感じました。それに何と言っても富士山の素晴らしさに圧倒されて…。富士山は本当に唯一無二の存在だと実感したんです。移り住んで間もなく身ごもった時に『富士山はお母さんみたいだな』と感じました。富士山から湧き出るきれいで豊かな水は、まるで母親から胎児に与えられる栄養のよう。私たちは富士山というお母さんに育まれ、その中に暮らしているのだと気付き、それから私にとって富士山は『母なる存在』になりました」 真衣さんは山梨の地場産業の魅力発信にも力を入れています。 「最近思うことは、やはり地域とつながってこその旅館だということです。私はこちらに来て初めて、山梨にワイ渡邊 真衣大池ホテル 若女将さ ん母なる富士山に抱かれる温泉郷から山梨の魅力を発信移住先/富士河口湖町14

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