山梨てくてくvol.13
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ミレーが風景画を多く描き始めたのは1850年代末頃から。風景を主題として描く中で、刻一刻と変化していく自然の表情を表現する色調に重きが置かれるようになった。《ヴォージュ山中の牧場風景》は旅行先でのスケッチをもとにバルビゾン村のアトリエで制作されたものである。ミレーの晩年のパステル画を特徴づける豊かな色彩がここにも認められる。「ヴォージュ山中の牧場風景」 1868年 パステル・紙/70.0×95.0cm(山梨県立美術館蔵)19

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