山梨てくてくvol.13
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ウ畑で一生懸命働く祖母の姿。描くうちに見る人が農業に対して少しでも気持ちを向けてくれるような作品をつくり上げたいと思うようになっていったといいます。 「私はすべてのお年寄りを尊敬しています。現代っ子で苦労をしてこなかった私は、祖母からいろいろな話を聞くうちに、祖母のしわの一つ一つに意味があると感じるようになりました。さらに、しわは造形的にも美しいと私は思っています。 私の絵に影響を及ぼしている山梨の風土や自然環境は、フランス人画家ミレーが暮らしたバルビゾン村と似ていることもあり、自然とミレーを意識している部分はあるかもしれません。画風が似ているね、と言われることもありうれしく思います。 今は自分が描く農業の絵に、もっと思いを入れ込みたいと思い、ブドウ農家としても始動したところです。畑を借りて今年初めて苗を植え、3年後の収穫を目指しています。『美術と農業を結び付けた社会貢献』。その明確な答えを見つけるのはまだ先になりそうですが、一歩ずつ堅実に歩んでいきたいと思っています」専門相談員が常駐し、山梨への移住や就職について、ワンストップでお手伝い。移住セミナーや各種イベントも開催しています。やまなし暮らし̶山梨への移住相談はこちらへ̶やまなし暮らし支援センター東京都千代田区有楽町2-10-1東京交通会館8F NPOふるさと回帰支援センター内TEL.03-6273-4306 FAX.03-6273-4307E-mail:yamanashi@furusatokaiki.net利用時間:火~日曜日 10:00~18:00■市町村相談ウイーク市町村の移住コンシェルジュ、移住担当者が、やまなし暮らし支援センターの窓口で皆さまのご相談に応じます。詳しくは、やまなし暮らし支援センターのHPで確認ください。検索鉛筆で水墨画のような濃淡を描く、さとみさん。「水墨画は一色でありながら、さまざまな色が表されますが、私はそれを鉛筆で表現したいと思っています」と語ります「為活而作(いきるためにつくる)」(第77回山梨美術協会展 山梨美術協会賞受賞作品)自宅の近くに借りたブドウ畑で15

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