山梨てくてくvol.13
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 幼い頃から絵を描くことが好きだった志村さとみさんは、武蔵野美術大学に進学して油絵を専攻し、人物像を中心に描いていました。大学での学びの中で、将来は美術を通して社会貢献をしたいという思いを抱くようになっていったそうです。 「私は大学卒業後、1年2カ月の間、中国の大連に留学しました。中国を選んだのは中国の美術や漢字が好きだったからです。現地では、まず語学を学んでから、ファッションデザイナーの助手として、ショーでモデルが着る衣装に絵を描く仕事をしました。休日には、北京にある若い芸術家が集まるエリアに行ったり、美術館にも足を運んだりしました。そうした中で、中国画の伝統を生かしつつ、自分たちの新しい感性を入れ込んで作品を創作する人たちに触れ、私も水墨画のような日本の伝統美術の上に自分の表現をしていきたいと思うようになりました」 帰国後、Uターンし、ワイナリーに就職してからも、絵を描き続けていたという、さとみさん。描いたのはブド志村 さとみ農民画家(中央市)さ ん農業と自然の尊さを絵画で伝える14

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