山梨てくてくvol.11
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FEATURE硯とは自分の内面と向き合う精神の器弥太郎さん制作の硯「蝶想硯」(15.0×24.2×3.7cm)甲斐雨端硯本舗・雨宮弥兵衛は、元禄3年の創業以来、320年以上にわたり、その技を伝え続けてきた老舗。13代目となる雨宮弥太郎さんは、東京藝術大学で彫刻を学び、卒業後は海外の美術動向などにも影響を受けながら、故郷に戻り硯作家となりました。一目で人の心を捉える、現代彫刻としての硯について、弥太郎さんが語ります。日本人の美意識と硯甲斐雨端硯本舗・雨宮弥兵衛雨宮 弥太郎さ ん国民栄誉賞を受賞した将棋の羽生善治氏と囲碁の井山裕太氏に記念品として贈られた硯を制作。「勝負の世界に向き合う精神と、いかに内容を深めていくかという信念は、ものづくりの世界とも共通するものだと感じ、リスペクトを込め品格のあるものを作りました」と弥太郎さん04

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