山梨てくてくvol.10
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 藤本二菜さんは大月市富浜町の出身。革製品を創作する仕事に就きたいと東京に出て、経験を積んだ後、32歳の時に地元へUターン。3年前に工房兼店舗「lm(ルーメン)」をオープンしました。 ブランド「郡内レザー」を立ち上げ、山梨県東部・桂川流域の郡内地方(主に大月市、都留市、上野原市、北都留郡、南都留郡)で環境保護のために駆除された鹿やイノシシの革を使用した製品を作っています。 「地元に帰ってきてから、地域のことをもっと知りたいと思い、いろいろ調べてみました。その中で、駆除した鹿やイノシシの皮をなめしてくれる業者が都内にあること、獣皮を産地に戻して使うという仕組みがあることを知りました。しかし、この地域では、駆除した鹿やイノシシの皮を商品として使うという認識はほとんどありませんでした。それでも、自分も猟や解体の現場に関わってみたいという思いから、狩猟免許を取得し、地元の猟友会の皆さんと一緒に山に入るようになりました。その結果、猟師さんとも気持ちが通じ合うよ地元の天然素材から生まれる革小物の世界藤本 ニ菜工房lm(大月市)革製品作家さ ん14

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