山梨てくてくvol.10
12/20

 日本百名山の一つ甲斐駒ケ岳の麓、名水の里として知られる北杜市白州町の甲州街道台ケ原宿。古き良き宿場町の風情が残るこの地に、「金精軒」はあります。明治35年創業、和菓子の老舗の新作「甲州金饅頭」には、山梨の魅力が満載です。 「『甲州金饅頭』は、甲府を盛り立てようという思いを持つ、甲府市出身者らでつくる会『首都圏甲府会』から依頼を受け、手掛けることになったものです。戦国時代に信玄が広めた甲州金の貨幣制度は江戸幕府にも採用されたといわれているもので、信玄の偉功の一つです。その甲州金の歴史を全国の皆さまに知っていただき、山梨を発信していこう、そんな思いを込め、お菓子の開発が始まりました。当社では創業当時から地産地消を本分にしていますので、『甲州金饅頭』を作るに当たっても地元の食材を使うことと、山梨の歴史文化を感じられるようにしました」 「皮は、金が映えるように身延町の竹炭を加え黒くし、清里高原の牛乳でミルキーな風味をプラスしました。竹炭には、余分なにおいを吸収し、さらに、しっとりとした食感を生む保湿効果や、抗菌効果もあるといいます。餡は、黄金色になるように、北杜市産のサツマイモ・あけの金時で作った芋餡にしました。そして、仕上げは甲州金をイメージさせるために、金箔をあしらいました。また、パッケージは、文字や絵柄などを浮き彫りにする加工法で印伝風とし、取っておいて使いたくなるような化粧箱としました。地元食材の生産者さん、印伝の職人さん、そして当社の和菓子職人の技が一つとなり生まれた『甲州金饅頭』。おいしさを味わっていただき、山梨の魅力を感じてほしいと思います」地元産の食材と、印伝風の化粧箱。山梨の歴史文化を兼ね備えた銘菓。武田信玄の築いた「甲州金」の歴史を今に伝える菓子作り食材の吟味、そして印伝風の化粧箱で重厚感を出す北杜市白州町台ケ原2211TEL.0551-35-2246営業時間:9:00~18:00定休日:木曜日台ヶ原 金精軒かつての旅籠屋である建物は、甲州街道台ケ原宿の歴史を今に伝えるたたずまい。店内には地産地消にこだわり、丹精込めて手作りした和菓子が並ぶ。Information金精軒製菓株式会社まんじゅうあんはたご やさ ん代表取締役小野 光一12

元のページ  ../index.html#12

このブックを見る