さぼうのおしごと(砂防読本)
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 がけ崩れの対策 7・家の裏うらなどには、このような「待まち受うけよう壁へき工こう」が作られることがあります。よう壁へきはがけの下の部分をコンクリートなどで固かためて崩くずれにくくし、また崩くずれ落おちた土ど砂しゃが家まで届とどかないように受け止めます。・がけ崩くずれが起きないようにするための施し設せつには色いろ々いろな種しゅ類るいのものがあります。その中でも代だい表ひょう的てきなものが、この「のり枠わく工こう」です。コンクリートと鉄の棒ぼうでできた大きな枠わくを地面に設せっ置ちすることにより、斜しゃ面めんが崩くずれ落おちることを防ふせぎます。・がけ崩くずれにより被ひ害がいを受けそうな範はん囲いをあらかじめマップに示しめし、その範はん囲いや周辺に住む人たちの、ひなんなどに役立てるようにしています(くわしくは18ページ)。・がけ崩くずれの起こりそうなところには、「急きゅう傾けい斜しゃ地崩ほう壊かい危き険けん箇か所しょ」の看かん板ばんが立てられています。・地名の多くは、何かの意味があって付つけられています。・突とつぜん然起きたと思われている災さいがい害でも、地名の意味を調べてみると、昔から災さいがい害の起こりやすいところだったことがわかることもあります。◎鳴なる沢さわ村むら:水流のとどろく沢さわなどの意味。◎硯すずりしま島(南みなみ巨こ摩ま郡ぐん早はや川かわ町ちょう):粘ねん板ばん岩がんは風化しやすく、付ふ近きんはがけ崩くずれが多い地ち域いきです。大雨のときは良くがけ崩くずれが発生し、道路が通行止めとなります。災さい害がいが起きやすい地ち質しつですが、一部の良りょう質しつなものは硯すずりの材ざい料りょうになり、特とく産さんとなっています。 地名の意味ってなんだろう?待まち受うけよう壁へき工こうのり枠わく工こうがけ崩れのハード対策がけ崩れのハード対策がけ崩れがけ崩れのソフト対策のソフト対策

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