さぼうのおしごと(砂防読本)
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 土石流の対策 5・土ど石せき流りゅうを防ふせぐためのハード対たい策さくで最もっとも代だいひょうてき表的なものが「砂さ防ぼうえん堤てい」です。砂さ防ぼうえん堤ていは「砂さ防ぼうダム」とも呼よばれます。・砂さ防ぼうえん堤ていは、上流から流れ下ってきた土ど石せき流りゅうを受け止めます。受け止めた後は、川の角度を緩ゆるやかにして、次に来る土ど石せき流りゅうの勢いきおいを弱めます。・受け止められて砂さ防ぼうえん堤ていにたまった土ど石せき流りゅうは、川岸が流れにより削けずられることを防ぎます。・その後のち、たまった土ど砂しゃは、少しずつ下流へと流されていきます。・土ど石せき流りゅうが起こりそうな川を調ちょう査さして、土ど石せき流りゅうにより被ひ害がいを受けそうな範はん囲いをあらかじめマップに示しめし、その範はん囲いや周しゅうへん辺に住む人たちの、ひなんなどに役立てるようにしています(くわしくは18ページ)。・土ど石せき流りゅうの起こりそうな渓けい流りゅうには、このような「土ど石せき流りゅう危き険けん渓けい流りゅう」の看かん板ばんが立てられています。・山から流れ出した川は、最さい後ごには海にたどり着きます。同じように、山から流れ出した土ど砂しゃも最さい後ごは海に着き、砂すな浜はまなどになることもあります。・海のない山梨県ですが、きれいな砂すな浜はまを守るためには、山から土ど砂しゃを少しずつ流すことも必ひつ要ようなのです。 海と山はつながっているすなばいばい!土石流のハード対策土石流のハード対策土石流のソフト対策土石流のソフト対策

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