令和3年度子育てハンドブック
4/52

●赤ちゃんを突然死から守りましょうSシズIDSとは... 乳幼児突然死症候群(SIDS)とは、何の前触れもなく元気な赤ちゃんが睡眠中に突然死亡する疾患です。 令和元年には全国で75人の赤ちゃんがこの病気で亡くなっており、乳児(0歳)の死亡原因の第4位となっています。 この原因は窒息等の事故によるものとは異なり、赤ちゃんの脳における呼吸を調節する機能が未熟なため起こると考えられていますが、これだけが原因で起こるかどうかの点も含めて、まだ解っていません。 その一方で、乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症予防の研究の結果、以下に示すことを積極的に行うことにより、発症が全くなくなるわけではありませんが、少なくなることは明らかになっています。SIDS発症の危険性を低くするために…(1)‌赤ちゃんを寝かせる時は、仰向け寝にしましょう。ただし、医学上の理由から医師がうつぶせ寝を勧める場合もありますので、このような時は医師の指導を守りましょう。(2)‌妊娠中や赤ちゃんの周囲で、たばこを吸わないようにしましょう。これは、身近な人の理解も大切ですので、日頃から協力を求めましょう。(3)‌母乳が赤ちゃんにとって良い事はよく知られています。母乳の出方には個人差がありますが、母乳が出る場合は、できるだけ母乳で育てるようにしましょう。○乳児健康診査 生後3~4か月の乳児を中心に、1歳までの間に1~2回あります。 身長、体重、栄養状態、発育状態、診察など月齢に応じた内容の健診を行います。また、公費による乳児一般健康診査票を活用して、医療機関で健診を2回受けることができます。○1歳6か月児健康診査 満1歳6か月を超えた頃の幼児が対象です。歩行や運動、言葉(1語文が話せる)の発達、栄養相談、内科、歯科などの内容についての健診を行います。○3歳児健康診査 満3歳を超えた頃の幼児が対象です。特に集団生活に向けた準備期の健診として位置づけられています。このため、走る、言葉(2語文が話せる)、他の子ども達とうまく遊べる、栄養相談、内科、歯科などの内容についての健診を行います。● 赤ちゃんが生まれたら ●大切な検査について乳幼児の健康診査低出生体重児用手帳ワンポイントアドバイス〇 乳児期(満1歳未満)〇 幼児期(満1歳以上)〇 幼児期◆先天性代謝異常等検査 県では、先天性の病気を早期発見し、早期に治療へつなげることで、原因となる傷病を予防することを目的として、先天性代謝異常等のマススクリーニング検査を実施しています。 出産した医療機関で出生後3〜4日から退院前までに新生児全員に対して行っています。とても大切な検査なので、必ず受けましょう。 検査費用は公費で対応していますので負担はありません。※ただし採血料は自費です。◆新生児聴覚スクリーニング検査 出産した医療機関で出生後3〜4日から退院前までに実施しています。赤ちゃんが寝ている間に行うので痛みはありません。 聴覚障害はその後の言語の発達にも影響を及ぼしますので、早期発見・早期療育が大切です。 検査費用は市町村から助成が受けられます。(上限額3,000円)※上限額を超える費用は自費です。 乳幼児健診は、子どもが健康に順調に育っているか、成長や発達のうえでの心配ごとや病気はないかなどを確認したり、それぞれに合った子育てのアドバイスをしてくれる場です。日頃の子育てについての疑問や悩みを気軽に相談しましょう。 また、子どもやお母さんたちの仲間づくりのチャンスの場でもあります。積極的に受けるようにしましょう。 健診の結果、病気や何らかの異常の疑いがある場合は、公費で詳しい検査や専門の診察・健診などが受けられる制度もあります。詳しくは、お住まいの市町村にお問い合わせください。 出産の予定日よりも早く小さく生まれた赤ちゃん(出生体重1,500㌘未満)のゆっくりとした成長・発達を記録できる手帳です。母子健康手帳を補完するものとして活用します。(令和3年度作成。市町村等を通して配布)妊娠と出産2

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る