国文祭公式記録ウェブブック
76/340

秋のステージ-実りの感謝、次代へ。-074Yamanashi Kokubunsai 「秋のステージ やまなし発見フォーラム」は、山梨の豊かな自然や食と文化をみつめることを通じて、その魅力を紹介することを目的に開催しました。 平出亘山梨県副知事の挨拶に続き、俳優で日本ソムリエ協会名誉ソムリエの辰巳琢郎氏による「やまなしのワインと食」と題したトークショーを行いました。 辰巳氏は、ワイン畑が広がる景観や一升瓶ワインは山梨の貴重な文化・財産とする一方で、原産地呼称制度などを取り組むべき課題として指摘されました。ワインは、世界中で飲まれていて、文化としての側面があるため、ワイン県としてのイメージをつくるのは非常に大切であるとの提言や、山梨には独自の食文化もあるので、ワインとあわせてもっと周知すべきとのご意見もいただきました。 トークショーに引き続き、山梨学院大学教授の今井 久氏をコーディネーターとして、八ヶ岳倶楽部代表の柳生真吾氏、パティシエの柿沢安耶氏、NPO法人えがおつなげて代表の曽根原久司氏、ホテル青森元社長の久保和見氏、フォーハーツカフェオーナーの大木貴之氏をパネリストに迎え、山梨の魅力や資源の再発見をテーマとしたパネルディスカッションが行われました。 冒頭、パネリストの活動についての紹介の中で、耕作放棄地を復活させたり、都市部の住民と交流を図ることで新たな事業を展開していること、野菜スイーツの開発により農作物の魅力を伝えていること、八ヶ岳の雑木林を開放し、自然とふれあう機会を提供していること、山梨のワイナリーを訪ねるワインツーリズムという事業を展開していることなど、様々な取り組みについて紹介がありました。この後、山梨の魅力についての再発見という点について、里山、自然、農業、野菜、環境という点からみると山梨ほど恵まれた場所はなく、その価値に住民が気づくことが大事であるとの指摘がありました。■ 開催趣旨・状況やまなし発見フォーラム■ 開催日/平成25年10月27日(日)■ 開催場所/山梨県立図書館 多目的ホール

元のページ  ../index.html#76

このブックを見る