国文祭公式記録ウェブブック
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冬のステージ-ふるさとの祈り、息づく。-040Yamanashi Kokubunsai 「幕絵」は、江戸時代に、甲府城下で道祖神祭のために制作されたものです。名所などが描かれ、数百枚の幕絵で城下町の通りを飾ったといわれています。現存する歌川広重の作品は横10メートル、縦1.6メートルという大きさです。 富士の国やまなし国文祭では、山梨の古い文化を掘り起こし、みつめ、つなげていくという思いをこめて、山梨大使を務める俳優であり画家である片岡鶴太郎さんにシンボルとなる幕絵を制作していただきました。作品は、片岡鶴太郎さんが山梨を訪れた際に感じた「山梨の四季」をテーマにして、富士山をはじめ、桃、ぶどう、楓といった片岡さんの感じた「山梨」を10メートルの長大な幕絵に表現していただきました。この作品には、全国の皆さんに自然豊かな山梨を味わっていただきたいという片岡さんのメッセージがこめられています。 このシンボル幕絵『山梨四季彩歌』は、通年開催の各ステージで山梨県立図書館に展示し、県内外の多くの方々に鑑賞していただきました。 幅広く活躍をされている片岡鶴太郎さんに山梨を表す幕絵を制作していただくことにより、本県の四季の魅力を発信するとともに、幕絵文化を多くの人に知っていただく機会となりました。作品は、富士の国やまなし国文祭のシンボルとして、公式ガイドブック(上半期版)(下半期版)の表紙及び裏表紙を飾っていただきました。 会期を通じて、幕絵への関心を惹きつけ、古くて新しい山梨の文化を多くの人に楽しんでもらうことができました。シンボル幕絵「片岡鶴太郎氏作『山梨四季彩歌』」展示■ 開催日/平成25年1月10日(木)~1月31日(木)、平成25年4月3日(水)~5月6日(月・振)、平成25年6月26日(水)~8月18日(日)、平成25年10月24日(木)~11月10日(日)■ 開催場所/山梨県立図書館■ 開催趣旨・状況■ まとめ■ 主催文化庁、山梨県、山梨県教育委員会、第28回国民文化祭山梨県実行委員会

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