国文祭公式記録ウェブブック
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文部科学大臣賞300Yamanashi Kokubunsai文部科学大臣賞(文芸)【俳句(文芸祭俳句大会)】小・中・高校生の部【俳句(文芸祭俳句大会)】一般の部あさぼりの竹の子土もひかってるちちははの仲よき頃の浴衣かな愛媛県松山市立桑原小学校 一年   兵頭一心宮城県仙台市 内山かおる【俳句(都留市ふれあい全国俳句大会)】高校生・大学生部門【俳句(都留市ふれあい全国俳句大会)】一般部門雲ひとつ鯉のはやさで来る夏野鳳仙花腑甲斐なき子で優しくて広島県立広島高等学校 二年   青本瑞季山梨県上野原市 井上和子【川柳】小・中学生の部【川柳】高校生・一般の部僕の横きれいなバラがすわってる生きたくて大根つるす紐を編む島根県松江市立八雲中学校 三年   田川僚太新潟県 藤塚貴映子【短歌】小・中・高校生の部【短歌】一般の部吐く息が白くならない昨日今日春は私を透明にする「20キロ圏内」分の広さとふ甲府盆地に雨降りしきる東京都 自由学園女子部高等科 三年   小野あゆみ山梨県上野原市 井上和子【漢詩】山梨県富士吉田市 蓉ようどう堂 早はやかわ川太たいき基ふるさとの山梨を遠く離れてすでに四年、秋風の吹くころに帰省した時の気持ちを詩に詠んだ。暮れなずむ秋空、刻一刻と深みゆく紫色の富士山のシルエットが、家の窓に映しだされる。そして洗いたての露きよらかな葡萄を皿に盛り、ひと粒ずつ賞味してゆく。山梨に生まれ、この地に帰る家があってこその、最高の醍醐味だ。

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