国文祭公式記録ウェブブック
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秋のステージ-実りの感謝、次代へ。-296Yamanashi Kokubunsai 古今和歌集「しほの山差出の磯にすむ千鳥君が御代をば八千代とぞなく」を代表として、古来より多くの歌人によって歌が詠まれている「差出の磯」を有する山梨市で「うたびとよ集え 山梨の里へ」のサブテーマのもと、全国及び海外から短歌愛好者が集い、短歌を通して交流を図り、古典文学の魅力を深めることを目的に、短歌大会を開催しました。 11月9日には万葉歌碑が点在し、雅な雰囲気ただよう万力公園や名勝「差出の磯」を巡る文学散策、選者や入賞者、大会関係者等を対象とした交流会が行われました。 11月10日の短歌大会内の記念講演では、日本を代表する現代歌人、小島ゆかり氏、三枝昻之氏のお二人による対談「季節とともに」を実施し、今まで季節ごとにどのような歌が詠まれてきたのか、実際の短歌作品を紹介しながら、対談が行われました。そのほか、秋葉四郎審査員長の総評、日本歌人クラブ、現代歌人協会、山梨県歌人協会から選出いただいた15人の選者による選歌講評、文部科学大臣賞をはじめとする13賞の表彰式を小・中・高校生の部、一般の部それぞれで行いました。 4月から6月までの3ヶ月の募集期間に小・中・高校生の部5,402首、一般の部2,553首、計7,955首のご応募をいただきました。一般の部では全都道府県からご応募していただいたほか、ブラジルやアメリカ合衆国など海外からも多くの応募がありました。このことは、短歌を通じた交流の輪が地域を超えて広がっていることを感じさせるものでした。また小・中・高校生の部で多くの応募があり、万葉の時代から受け継がれてきた「短歌」という文学が現代においても広く受け継がれていることを大いに感じさせてくれるものでした。 本市では平成16年から「自然と清流・果実の里やまなし短歌大会」を開催しており、第10回を迎える記念の年にこのように国民文化祭事業として「文芸祭『短歌』」が盛大に開催できたことを大変嬉しく感じています。 短歌大会においては「うたびとよ集え 山梨の里へ」のサブテーマのとおり、全国各地から多くの方に参加していただきました。 開催にあたっては日本歌人クラブ、現代歌人協会、山梨県歌人協会、山梨市文化協会短歌部の皆様に協力していただき、山梨市を舞台に短歌を全国に向けて発信することができました。●11月9日(土)  13:30 文学散策(JR山梨市駅前~万力公園万葉の森)  18:00 交流会文芸祭「短歌」うたびとよ集え 山梨の里へ■ 開催日/平成25年11月9日(土)・11月10日(日)■ 開催場所/山梨市民会館■ 開催趣旨・状況■ まとめ■ プログラム山梨市文芸

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