国文祭公式記録ウェブブック
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秋のステージ-実りの感謝、次代へ。-272Yamanashi Kokubunsai 甲斐市では毎年公募による、地域の小中学生参加型ミュージカルを開催してまいりました。指導には地元甲斐市を拠点に活動している劇団へお願いし、プロの指導のもと子どもたちがミュージカル体験を通し、豊かな感性や表現力を育む教育に力を入れてきました。 今回の国民文化祭という記念すべき舞台は「絆を深め、夢や希望が持てる感動の舞台」をテーマに、市が近年、特に再評価に取り組んでいる、郷土が生んだ江戸時代の学者「山県大弐」の偉業を全国へ発信すると伴に、ミュージカルを創造する全国の仲間たちの交流を目的に創作ミュージカル『山県大弐物語』を上演することとしました。 出演者はこれまでの地域の小中学生から、県内の小学生から大人までと広く公募を行うために、創作ミュージカル「甲斐」を立ち上げ、7月にオーディションを行いました。その他、県内の1団体と県外から静岡県、石川県からの参加があり、県内の2団体は公演までの3か月間、歌やダンス、演技の練習を重ね、県外の団体は公演に向け、地元で練習に取り組みました。本番直前の合同練習では限られた時間のなか、稽古を繰り返し、ひとつの舞台を作り上げました。 公演は多くの方に観覧していただけるよう2回行いました。会場の客席を埋め尽くした来場者からは「物語の内容、出演者の表現力、どれもすばらしい感動の舞台」と多くの称賛をいただき、大盛況のうち閉幕することができました。 創作ミュージカル「甲斐」へ応募された人の中には、これまでのミュージカルへの出演経験者から初めて挑戦する子ども、仕事や家事の日常生活から新たな自分の可能性発掘のためチャレンジされた大人の方など様々な人がいました。 今回舞台に立った人たちにとって、日本を代表する劇団で活躍する特別出演の方たちと共演し、これまでの自分と違った“自分”を国民文化祭というステージで表現できたことは、自身の誇りと人生の宝物となったのではないかと思います。 公演後に行われた解散式では、出演者、スタッフ等ミュージカルに携わった人みんなが手を繋ぎ、劇中のラストソング創作ミュージカル絆を深め、夢や希望が持てる感動の舞台■ 開催日/平成25年10月27日(日)■ 開催場所/甲斐市双葉ふれあい文化館■ 開催趣旨・状況■ まとめ甲斐市演劇

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