国文祭公式記録ウェブブック
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秋のステージ-実りの感謝、次代へ。-262Yamanashi Kokubunsai 全国の邦楽愛好家が武田の里韮崎に集い、伝統ある「日本の音楽〜邦楽〜」を全国に発信し、未来に向けてその魅力を引き継いでいくことを目的として、“なまよみの甲斐 武田の里から 宇宙に響け心和ぐ音”をサブテーマに「邦楽の祭典」を開催しました。 全国14都府県18団体の演奏者が東京エレクトロン韮崎文化ホールに集い、いずれも心のこもった熱演で、箏・三絃・尺八を中心に胡弓や合唱が加わるなど多彩な邦楽の競演になり、また、特別ゲストである野坂操壽師、野坂惠璃(小宮瑞代)師の演奏は、高度な技術と表現力により観客は一瞬にして雅な世界へと引き込まれていました。 地元山梨からは、オープニングに山梨邦楽協会生田流箏曲部・尺八部が「都踊」を披露し、中盤には小中学生とその保護者を対象としたワークショップ参加者も舞台で発表し練習の成果を発揮しました。また、全国高等学校総合文化祭に県代表として出場歴のある山梨県立韮崎高等学校箏曲部や山梨県立甲府南高等学校箏曲部も参加し、エンディングでは山梨邦楽協会山田流箏曲部・尺八部が「都の春」を披露し万雷の拍手の中で幕を閉じました。 当日は、あいにくの雨天にも係らず足を運んでいただいた大勢の観客と出演者やスタッフの熱気で会場は楽屋もホールも高揚した雰囲気に包まれました。 全国から参加された出演者は493名に及び限られた演奏時間ではありましたが、それぞれが趣向を凝らした演目を披露され、和楽器の音色を楽しむことができました。 また、特別ゲストの野坂操壽師、野坂惠璃(小宮瑞代)師の演奏では、一味も二味も違う見事な演奏は邦楽経験者ならずとも心を打たれる素晴らしいもので、邦楽の奥深さ、美しさを改めて堪能することができました。 更にワークショップに参加いただいた子供たちは、箏の経験が有る無しに係らず一つの目標に向かって一生懸命練習に打ち込み、国文祭という晴れの舞台でその成果を披露できたことは、邦楽文化の次世代への継承に繋がるものと期待し邦楽の祭典なまよみの甲斐 武田の里から 宇宙に響け心和ぐ音■ 開催日/平成25年10月20日(日)■ 開催場所/東京エレクトロン韮崎文化ホール■ 開催趣旨・状況■ まとめ韮崎市音楽

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