国文祭公式記録ウェブブック
258/340

秋のステージ-実りの感謝、次代へ。-256Yamanashi Kokubunsai 富士山北麓のまち、富士吉田市では、富士山をテーマにした絵画(油彩、水彩、日本画)を全国から公募。「富士山のまちにわたしの富士を描く」をサブテーマに、一人ひとりが抱く富士山への想いとともに、芸術の源泉としての富士山を未来へ引き継ぐ契機とすることを目的として開催しました。 応募状況としては、平成25年12月末から8月末の8ヶ月間の募集期間を経て、全国から421点の作品をお寄せいただきました。9月に審査を行い、273点の入選作品と33点の入賞作品を選出。10月19日(土)~27日(日)の9日間の開催期間中、合計306点の作品を展示しました。 また、同時開催事業として、富士吉田市が大切に集めてきたコレクション「富士山」を題材にした名画の公開「市収蔵美術品富士山展」と、地元のこどもたちが自由に描いた「ふじさん」約500点を展示の「こどもふじさん絵画展」。また、富士山の麓の素材を活かした「アートワークショップ」、市文化協会の協力による「富士山のお茶会と迎え花」を実施し、富士山北麓ならではの文化祭を開催しました。このような取り組みの結果、出品者をはじめ、地元のこどもたちなど、県内外から多くの観覧者にお越しいただきました。(来場者数約4,800人) テーマは「富士山」。富士山そのものの風景画以外にも、富士山に関わりのある内容ならばどのような作品でも選考対象としました。描くことが難しいとされる「富士山」ですが、それぞれの作者が富士山と向き合い、制作に真摯打ち込む姿が目に浮かぶような作品ばかりでした。また、選考の対象かを判断するための作品解説(作者の富士山への憧れ、想い、富士山とのドラマを説明したもの)の展示も、観る人の心を捉えていたようです。 美術館のない中で、全てがゼロからのスタートでしたが、作品搬入、審査会、展示、搬出にかかる一連の作業は、企画委員の先生方と、富士北麓の美術関係者の皆さんの協力により実施。また、展示期間中の作品監視、受付案内等については、のべ250人の地元のボランティアの皆さんに御協力をいただき、全国からの作品と来場者をお迎えすることができました。ボランティアの皆さんからは、「富士山の文化芸術的価値を再確認することができた」「全国からの出品者、来場者と交流を持つことができた」など、喜びの声をいただきました。富士山絵画展富士山の町に、わたしの富士を描く■ 開催日/平成25年10月19日(土)~10月27日(日)■ 開催場所/旧郡内地域産業振興センター■ 開催趣旨・状況■ まとめ美術富士吉田市

元のページ  ../index.html#258

このブックを見る