国文祭公式記録ウェブブック
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秋のステージ-実りの感謝、次代へ。-250Yamanashi Kokubunsai 暮らしの中から受け継がれ、人々の心を豊かにしてきた文化のすばらしさを味わっていただく視点として「歴史・芸術・産業・食」をキーコンセプトに、城下町甲府をおもてなしの舞台として開催しました。 歴史部門では、江戸から派遣された甲府勤番士によって江戸文化がもたらされ、歌舞伎などの芝居小屋で賑わっていた様子を再現するため、歌舞伎イベントなどを行い、また、甲府城が最も整備された柳沢吉保時代を中心にした歴史資料展示も行いました。 芸術部門では、工芸などの作品展示やワークショップをはじめ、文芸では甲府にゆかりの作品や作家を紹介し、また地元高校文芸部の活動紹介や高校生による文芸とアート(音楽・美術)のコラボレーションによる新世代文芸イベントを開催しました。さらに「文化満喫!暮らしと味わいおもてなしステージ」として本市無形文化財指定保持者の天野宣さんの和太鼓をはじめ、市民による吹奏楽などの演奏やマジック、御岳そばの歴史劇を披露しました。 産業部門では、本市の伝統産業である水晶研磨・彫刻や貴金属加工などを紹介しながら、その技術を体験していただく機会として、ワークショップも実施しました。 食部門は、地元の食材を使ったほうとうなどの郷土食やご当地グルメの紹介とともに販売を行いました。 本事業を通じて、伝統文化と新たな文化との融合が図られ、また年齢を超えた文化の交流を図ることができました。さらに、本市独自の特徴ある文化もあわせて発信しました。 本事業は10月19日・20日をメインに開催され、19日のオープニングは、「文化満喫!暮らしと味わいステージ」で甲府市長の挨拶のあと、本市在住のプロの声楽家本岩孝之氏のダイナミックな歌声で幕開けしました。 20日はあいにくの天候となり、フットパスは安全上の配慮から中止としましたが、歌舞伎は会場を変更して、講演会、第1部、第2部ともに県立図書館イベントスペースで開催しました。 本市出身の歌舞伎俳優市川喜昇氏が歌舞伎の魅力を実演を交えて紹介し、来場者は楽しみながら歌舞伎の基礎知識を学んでいました。 また、文芸では本市出身の新進作家黒澤珠々氏と詩人の手塚敦史氏が、地元の高校生や市民の方々と文芸交流し、さらに、高校生による文芸とアート(音楽・美術)がコラボレーションした新世代文芸イベントでは、新たなスタイルによる文芸の表現が発信できました。 他には、本市出身作家がオリジナルジャンルとして確立した竹造形、ジュエルステンド、また工芸や本市の伝統産業の水晶研磨・彫文化満喫! 暮らしと味わいフェスティバル魅力満載! 城下町甲府に 文化でつなぐ おもてなし■ 開催日/平成25年10月19日(土)~10月30日(水)■ 開催場所/よっちゃばれ広場、甲府駅北口ペデストリアンデッキ、        藤村記念館、甲州夢小路(明治館)、甲州夢小路(玉屋)、        市役所市民活動室・市民プラザ、印傳博物館        山梨県立図書館、甲府市歴史公園■ 開催趣旨・状況■ まとめ甲府市文化一般

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