国文祭公式記録ウェブブック
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秋のステージ-実りの感謝、次代へ。-244Yamanashi Kokubunsai 甲斐国千年の都・笛吹市の豊かな歴史文化を身近に体感してもらうため、甲斐国千年の都の文化財めぐりを開催しました。笛吹市域は4世紀に岡・銚子塚が築かれてから武田信虎が甲府市の躑躅ヶ崎に館を移すまでの約千年間、甲斐の国の政治的、経済的中心であり続けました。 岡・銚子塚古墳は、周溝を含めて長軸105mを誇る前方後円墳で、現在、公園として整備されています。また、甲斐国分寺跡は、近年の発掘調査により金堂や講堂といった寺院の中心的な建物周囲に石敷きが施された往古の姿を留めていることが分かってきました。 歴史豊かな笛吹市を代表するこれらの史跡を「ボランティアガイド笛吹」の協力の下、多くの方々に紹介する機会を得られたことは、市教育委員会にとってもたいへんありがたいことであり、一方で多くの参加者を迎えるにあたって、あらためて身が引き締まる思いでした。 また、2日目に実施した上芦川地区の散策においては、旧若彦路沿いの兜造民家と石垣により構成された上芦川集落の成立の歴史を学ぶとともに、伝統的民家群と整然と積まれた石垣群の織り成す景観を堪能してもらいました。芦川集落には150棟を超える古民家群が残り、中には17世紀初頭の民家も残っており、今も生活が営まれています。 今回の参加者には、笛吹市の歴史文化をゆっくりと味わってもらいました。 甲斐国千年の都の文化財めぐりは、笛吹市教育委員会と、笛吹市民講座のボランティアガイド養成講座を卒業した市民有志により立ち上がった「ボランティアガイド笛吹」との連携協力によって実施しました。ボランティアガイド笛吹のメンバーは、事前学習に励み、当日はより分かりやすい説明のなかに適度な笑いも取り入れつつ参加者への説明を行いました。参加者の反応甲斐国千年の都の文化財めぐり甲斐国千年を想う遙か古代の寺院跡、懐かしさが感じられる原風景の散策■ 開催日/平成25年10月12日(土)・10月13日(日)■ 開催場所/国指定史跡甲斐国分寺跡、       県指定史跡岡・銚子塚古墳、       笛吹市芦川町上芦川地区■ 開催趣旨・状況■ まとめ笛吹市歴史文化

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