国文祭公式記録ウェブブック
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夏のステージ-山河、きらめく。-222Yamanashi Kokubunsai 「金田一春彦記念図書館」は、国語学者の金田一春彦先生が所有していた蔵書2万冊あまりを旧大泉村(現北杜市)に寄贈したことをきっかけに、平成10年7月18日に八ヶ岳大泉図書館として完成しました。氏の功績を後世に伝えるため、図書館には「金田一春彦ことばの資料館」が併設され、蔵書を広く公開しています。 言葉の楽しさを学ぶ「ことばの学校」は、この「ことばの資料館」を母体として、平成12年11月に金田一春彦先生を学校長に迎えて始まりました。毎年多くの方が参加する事業として継続され、今回で14回目を迎えました。 金田一春彦ことばの学校では、方言の面白さや重要性を再発見し、アクセントや流行語などの言葉の魅力を学びながら、普段使っている日本語とそれを生み出した日本文化の素晴らしさを改めて見直す機会にしたいと願っています。 1校時の方言川柳授賞式では、全国各地から集まった受賞者が、それぞれの方言で受賞作を読み上げ、方言のもつ温かみが伝わる和やかな受賞式となりました。2校時の「心に響く子守歌」では、朗読やトークで子守歌のルーツを紐解きながら、日本各地や世界の子守歌の演奏を行いました、母親に歌ってもらったことを思い出しながら涙した方も多く、感動的なステージとなりました。3校時には三浦さんを囲んでの辞書に関する鼎談を行い、三浦さんが作家になったきっかけや言葉に対する思いを語っていただきました。また、長年三省堂で辞書編集に携わっていた倉島さんから辞書が出来上がるまでの苦労などをお聞きし、1冊の辞書が出版されるまでにどれだけ多くの時間と労力がかかっているかを知り、多くの方が辞書に対する認識を改める機会となりました。4校時では金田一秀穂先生が来場者からの質問に答えながら、日本語の特質と不思議についてユーモアたっぷりに語ってくださいました。 是非来年も参加したい、来年は自分も方言川柳に取り組んでみたいなどの声が多く寄せられ、多くの方に、ことばへの関心をもってもらえた、ことばの学校となりました 開校式 はじめのことば 金田一真澄(ことばの学校長・春彦先生長男)あいさつ 第28回国民文化祭北杜市実行委員会会長(北杜市長)     白倉政司1校時 方言川柳 入賞作品発表と表彰・投票  題「食べる」2校時 心に響く子守歌    ~人生の最初に聞きたい歌、最後に聞きたい歌~表彰  「ことばの学校優秀賞」発表・表彰昼食・休憩金田一春彦ことばの学校ことばの杜(もり)を歩こう■ 開催日/平成25年9月7日(土)■ 開催場所/八ヶ岳やまびこホール(高根ふれあい交流ホール)■ 開催趣旨・状況■ まとめ北杜市文芸■ プログラム

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