国文祭公式記録ウェブブック
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夏のステージ-山河、きらめく。-220Yamanashi Kokubunsai 宝塚歌劇団の創始者である偉大な実業家、小林一三は、「武田の里」韮崎で生まれ少年期を過ごしましした。また、豊かな農村社会への思いから進学した盛岡高等農林学校で宮澤賢治と出会い文学を愛し交流を深めた保阪嘉内。二人の業績をたどり、経済・文化の両面から紹介する企画展を開催しました。 両者が共通するものは「列車」、小林氏は地上に現実の列車を走らせ、保阪氏は天空に夢の列車(銀河鉄道)を走らせたことから、展示会場内は列車をモチーフに装飾し、入口も駅舎に見立て、入場券は切符、改札を通るなど工夫を凝らした企画展に子供連れの来場者もあり、両者の人物像、夢や理想など韮崎で生まれた偉人について若い世代への継承の一助となりました。 企画展の記念講演会では、“小林一三「16歳の日記」~韮崎から東京へ新出資料の意義~”と題した逸翁美術館・伊井春樹館長の講演と、“花巻から韮崎へ~宮澤賢治から保阪嘉内へ~”と題した宮澤賢治記念館・牛崎敏哉副館長の講演をいただき、両者の歴史を紐解く話しに、255名の参加をいただくことができました。 また、企画展は開催期間を通じ、3,703名もの多数のご来場をいただくことができました。 今回の企画展は、韮崎ふるさと偉人研究会のご協力をいただき、工夫を凝らした資料展示に子供から高齢者まで幅広い年代層にご来場いただくことができました。 また、小林一三氏に関する逸翁美術館・伊井春樹館長の講演では、まだ世に出ていない(韮崎が初)内容に参加者にとっては新たな1ページが加わり、保阪嘉内氏に関する宮澤賢治記念館・牛崎敏哉副館長の講演会では、ソプラノ歌手・土井尻明子氏が加わり、保阪氏・宮澤氏が手がけた歌曲を披露、更には参加者皆さんと合唱するなど、記憶に残る講演会となりました。■ 開催趣旨・状況■ まとめ小林一三・保阪嘉内の世界展「武田の里」韮崎が生んだ二人の偉人■ 開催日/平成25年9月1日(日)~11月10日(日)■ 開催場所/韮崎市民交流センター ニコリ韮崎市文化一般

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