国文祭公式記録ウェブブック
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夏のステージ-山河、きらめく。-218Yamanashi Kokubunsai 世界的な指揮者佐渡裕さんを監修に迎え、平成14年から開催している「富士山河口湖音楽祭」にて、吹奏楽と合唱のプログラムを中心に実施してきた中で、山梨県内の合唱の下地を作ってきた延長線上に、このたびの第九演奏会を実施することとなりました。国民文化祭の趣旨を踏まえ、合唱団を山梨県内と山梨県外からの公募とし、国民文化祭が全国各地へ公募案内を通じて見えるように仕組みを整えました。また、県内のみならず全国各地からの参加者を集う中で、より技術が高い最高質のアマチュア合唱団を編成し、レベルを上げて取り組むため、応募者全員に書類選考の後に、実際に声を聞く選考会を実施し、選抜していったことによって選ばれたことによる意識が高まり、より高い気持ちを引き出しながら、本番で歌う仕組みも整えていきました。 指揮者は佐渡裕さん、オーケストラは東京フィルハーモニー交響楽団、ソリストも大阪サントリー10000人の第九で活躍するベテラン歌手を揃え、また、1824年5月にウィーンでベートーヴェンが初演した当時の本物のポスターを拡大して、舞台両サイドタワーに高さ6メートルに拡大して設置するなど、最高質の演出の上で、北海道から沖縄県までの全国から集まった合唱メンバーによって、真夏の第九演奏会は開催されました。 構想から実現まで約5年間を要し開催された第九演奏会として、これまでいろいろな方のお力添えによって企画の中身を作ってきました。佐渡裕さんは、毎夏行われる富士山河口湖音楽祭を通じて、特別合唱団を編成し、合唱の楽しさを伝えながら育成してきました。この動きを母体に、山梨県内からの参加メンバーを編成しました。また、当日の裏方を支える運営ボランティアもほとんが富士山河口湖音楽祭を支える舞台運営ボランティアや入口案内ボランティアで構成されている。また、当日は出演者、関係者すべてを合わせて約700名分の食事を、地元食品改善推進委員の皆さんによる炊き出しによって準備され、出演者をもてなす裏方の体制も充実していました。 山梨県外からの合唱参加者は、本番前日からのリハーサルでの参加となったが、県内参加メンバーは、5月26日から前日リハーサルまでに10回の練習を課し、技術を高めるだけではなく、連帯感からくる相互の交流の促進の目的も持って実施してきました。8月24日(土)午後に459名全員の合唱メンバーが集まり、第九特別合唱団の編成を行い、実際リハーサルを行ってみると、それまでの思いと練習の成果が見事にマッチし、すでに最高質のアマチュア合唱団が出来上がっていました。併せて、山梨県内からの参加メンバーは、県外か富士山の麓で第九演奏会富士山に向かってみんなで奏でるハーモニー! 音と楽しむ町ごと創造空間!!■ 開催日/平成25年8月25日(日)■ 開催場所/河口湖ステラシアター■ まとめ音楽富士河口湖町■ 開催趣旨・状況

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