国文祭公式記録ウェブブック
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春のステージ-いのち、萌えたつ。-172Yamanashi Kokubunsai 全国で囲碁文化の振興に取り組む11の自治体の代表が、囲碁に関する資料展示と収集活動を行っている囲碁美術館のある北杜市につどい、「囲碁文化の継承と普及を通じて、地域の発展を目指す」をテーマに、第28回国民文化祭・やまなし2013北杜市主催事業として、第6回囲碁サミットを開催しました。 日本の伝統文化として、多くの人々にたしなまれてきた囲碁は、脳を活性化し、想像力や集中力、コミュニケーション能力を高め、生きがい、ふれあいなどにも役立つことから福祉、医学、教育界からも注目されています。その様々な効用は、盤上がひとつの宇宙に例えられるように無限の可能性を秘めています。 囲碁を通じて、人と人との交流と友好を深め、その歴史や伝統の理念を学び、教育の場、交流の場、生涯学習の場、コミュニティーの場等、あらゆる機会において囲碁文化の伸展を図るとともに、囲碁の特性を最大限に活用した地域づくりと地域を担う人づくりを展開していくことは、極めて重要です。 サミットを通し、改めて、わが国の優れた囲碁文化の歴史に思いを馳せ、それぞれの地域が磐石の体制を整え、未来に向けての布石を打ち、すばらしいまちづくりに邁進することを確認しました。 「囲碁サミット」は、平成20年(2008年)に初めて平塚市で開催され、以後尾道市、大町市、日向市、益田市で開催されてきました。6回目の今回は第28回国民文化祭の北杜市主催事業として、全国より11の自治体の代表者が集まり、囲碁文化への地域の取組みを報告するとともに東北大学加齢医学研究所の脳研究で著名な川島教授による「スマートエイジング~囲碁で脳を鍛えることができるか?~」と題した記念講演を行いました。この講演には囲碁愛好家だけでなく一般参加者も駆けつけ真剣に耳を傾けていました。 2日目の「第2回名峰と名水の里北杜囲碁まつり」は、県内だけでなく、県外からも多くの参加者が来場し、(公財)日本棋院から多くのプロ棋士にも参加いただき、指導対局や囲碁教室で直接指導を受けることができました。 昼食には、地元の食材を使用した「ビューファーム鳥原平」によるそばや天ぷらを提供し、この大会ならではのおもてなしがありました。 さらに、入賞者や3勝以上者には、「北杜市商工会」協賛の北杜市特産品が賞品として贈られ、年代も地域も様々な方々と囲碁による交流を図ることができました。囲碁サミット2013 in北杜~第2回名峰と名水の里北杜囲碁まつり〜囲碁文化の継承と普及を通じて地域の発展を目指す■ 開催日/平成25年5月25日(土)・5月26日(日)■ 開催場所/八ヶ岳ロイヤルホテル、長坂総合スポーツ公園体育館北杜市生活文化■ 開催趣旨・状況■ まとめ

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