国文祭公式記録ウェブブック
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春のステージ-いのち、萌えたつ。-158Yamanashi Kokubunsai 早川町は、山梨県の南西部に位置していて、南アルプス白根山系と甲斐巨摩山系に囲まれている、この急峻な地形は、多くの恵みと地域性に富んだ豊かで個性的な文化を育んできました。 かつて早川町は、この急峻な地形を利用した電源開発が盛んに行われていて、早川町で発電された電気は近隣各地へ送られ、各地の産業振興を支えていました。そして、現在、地質学上大きな注目をされている、場所がある糸魚川-静岡構造線「新倉断層」です。この断層をはじめ、西山温泉にも断層露頭箇所が数箇所あり、ダイナミックナな地球の活動を観察することができます。また、この特異な地形が創り出す産物を丁寧に加工し、芸術とまでに仕上げたのが銘石「雨畑真石硯」です、まさに先人から受け継がれてきた大切な宝でもあります。 環境問題や持続可能な社会形成が叫ばれている中、国民文化祭を通じて早川町の雄大で、厳しい自然と、それゆえに人々が生活していくうえに必要であった、知恵や工夫、そしてそれらがもたらす恵みを多くの人に体感していただき、早川町を知ってもらうきっかけとなるよう開催した。 雄大な南アルプス邑早川町を体験していただくため「フォッサマグナ体感ツアー」として、次のとおり2つのコースを設け、定員20名としてそれぞれ5回、募集を行い開催しました。 ①断層観察ツアーは、20m以上に渡って断層面が観察できる新倉断層をはじめ、西山温泉露頭箇所を巡り観察するツアーです。地質や自然環境に興味のある親子を想定して企画を練りました。申込は順調で100名を越える参加者があり、子供も10人程いました。参加者の多くは県内の方でした。 ②雨畑真石硯ツアーは、硯を産出している現場、坑道内を見学し、実際に硯を掘ってもらう等硯に触れてもらうツアーです。書道や伝統工芸に興味のある方を想定して実施しました。参加者は約70名、うち子供は11人でした。県外の参フォッサマグナの恵み体感ツアー地球の鼓動と地域の美意識を全国へ■ 開催日/平成25年4月13日(土)~6月9日(日)■ 開催場所/ヘルシー美里及びその周辺とヴィラ雨畑及びその周辺早川町文化一般■ 開催趣旨・状況■ まとめ

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