国文祭公式記録ウェブブック
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冬のステージ-ふるさとの祈り、息づく。-150Yamanashi Kokubunsai 国産ワイン発祥の地として130余年の歴史を誇る甲州市。ワインは文化を飲む酒とも言われています。山梨の土地の特徴を表すぶどうは、「甲州種」。古い山梨の地名を品種名に持ち、質、量とも日本の白ワインを代表するブドウで甲州市はもとより日本のワイン文化を象徴する存在となりました。今回、甲州種ぶどうから造られたワインを食文化と併せ多くの方々にその魅力を知ってもらうことを目的に「甲州ワインフェスタ」を開催しました。 ワインに一番合う食べ物はチーズとされています。甲州種ワインは繊細でおだやか、特に日本料理との相性が良いと言われていますが、新たにチーズと甲州種ワインのレパートリーが加わることによって、楽しみ方の幅が広がることにより、ワイン文化の醸成に繋がっていくものと考え、チーズに特化したフェスタを企画しました。フェスタでは、チーズプロフェッショナルとソムリエの各視点から、醸造法の異なる甲州種ワインと産地の異なるチーズとの相性やなじみを検証し、参加者は、チーズと甲州種ワインのそれぞれが持つ魅力を講師の解説から感じ取っていたのが印象的でした。数種チーズと数種ワインを一同に比較する機会は幾多になく、本市の独自性を最大限活かしたフェスタが開催できたものと認識しています。  日本固有のぶどうである甲州種は本市が発祥の地です。古くから連綿と栽培が行われ、日本で栽培されているぶどうの中ではワインに仕込まれている量が最も多く、まさに真の日本ワインと言えます。甲州という名のとおり、最も栽培面積が多いのが山梨県です。現に甲州種ワインの95%は県産の甲州種ぶどうから造られており、その半分を本市が占めています。ワインは地域、そして食文化に根差したお酒です。 2008年のリーマンショック以降、国産ワインの売上高は減っているものの、出荷量は微増となっています。ワインの消費を拡大するためには、新たな層を増やすことが求められています。セミナー等を通して、消費者がワインとの接点が持てる機会を増やしていくことが大切です。今回のフェスタでは、県内はもとより県外より多くの方々にご参加いただきま甲州ワインフェスタ気軽な組み合わせを家庭に■ 開催日/平成25年3月2日(土)■ 開催場所/甲州市勝沼ぶどうの丘 イベントホール甲州市生活文化■ 開催趣旨・状況■ まとめ

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