国文祭公式記録ウェブブック
138/340

冬のステージ-ふるさとの祈り、息づく。-136Yamanashi Kokubunsai 私たちにとって一番身近な、地域の守り神として信仰の厚い「道祖神」と道祖神を中心とした伝統行事をいつまでも大切にし、文化遺産として後世に残していくことが、我々に課せられた使命だと考えております。甲州市では道祖神への信仰が色濃く残っており、市内各地域で特徴ある小正月行事が行われています。「伝統の小正月を体感」をサブテーマに、大和町田野地区に伝わる、笛と太鼓のお囃子にのり、十二段の舞で構成される山梨県指定無形民俗文化財「田野十二神楽」、塩山藤木地区に伝わる三基の大太鼓の上に乗る役者が、掛け合いで歌舞伎を演じる甲州市指定無形民俗文化財「藤木道祖神祭太鼓乗り」を見学し、古来から伝承されてきた道祖神まつりを体感しました。 国民文化祭・やまなし2013のまさに始まりのイベントとして「道祖神まつり」はスタートしました。今回の道祖神まつりでは、開催時期が極寒期であるため、また藤木道祖神太鼓乗りについては記録的な大雪により高速道路は通行止め、JRについても運休といった悪条件により観覧者の減少への不安もありましたが、当日は遠くは九州よりいらした方もいるなど大勢の方々にお越しいただき、道祖神まつりへの関心の高さが伺え、甲州市の伝統芸能を全国へアピールすることが出来ました。 今後は国文祭を契機として甲州市に脈々と伝わる伝統芸能のさらなる活性化を次世代につなげていきたいと考えております。甲州市道祖神まつり伝統の小正月を体感■ 開催日/平成25年1月12日(土)・14日(月)■ 開催場所/大和ふるさと会館・田野道祖神前・放光寺駐車場甲州市伝統芸能■ 開催趣旨・状況■ まとめ

元のページ  ../index.html#138

このブックを見る