国文祭公式記録ウェブブック
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富士の国やまなし国文祭提案事業126Yamanashi Kokubunsai 6年前に当施設で開発された「紙玉アート」作品を今回初めて、その制作技法とともに一般公開することができました。着色された2ミリ程の紙玉140万粒が貼られた画面は、過去どこにもない不思議な世界を創り出しました。展覧会には予想をはるかに超えた1,500人以上の入場者があり、大壁画を見た入場者から一様に驚きと感動の声をいただきました。 制作に参加した高齢者70名にとって、自分たちが主役で国文祭に参加できたことは一生の大きな思い出となりました。今回初めて制作技法を展示、紹介したことで他施設からの問い合わせもあり、今後「紙玉アート」を広めていくため、積極的に対応していきたいと考えています。 「紙玉アート」はとても身近で安価な材料で行うことができ、丸めたティッシュペーパーを着色できるのが最大の特徴で、玉の大きさ、着色の仕方でさまざまな作品ができます。 今回の大壁画の企画では、高齢者の孤独の軽減、自分が必要とされているという自覚、成長感覚、制作意欲などを検証できました。すでに第2作目「春秋の富士」の制作も始り、今後はこの技法を広く伝えていくことが大切だと考えています。 展覧会では高齢者が制作した絵画、書道、俳句137点も展示しました。また、施設利用の高齢者や職員300名に富士山をハガキ大の大きさで描いていただき、国文祭参加記念モニュメントも制作しました。技法公開では紙玉アート、板絵、ダンボールによる額の制作技法なども同時に展示しました。文化庁、山梨県、山梨県教育委員会、医療法人 恵信会 恵信ケアセンター、第28回国民文化祭山梨県実行委員会紙玉による富士山大壁画「アートケア作品展」■ 開催日/平成25年10月1日(火)~平成25年10月31日(木)■ 開催場所/勝沼ぶどうの丘美術館■ 開催趣旨・状況■ まとめ■ プログラム■ 主催・山梨県は、音楽芸術分野において、都心に比べるとクラッシックやオペラなどの本格的な音楽を聴く機会や、外国人歌手の声を耳にする機会などが少ないのが現状である。・本事業が、山梨県民にイタリア音楽やイタリアの食文化を通して、本場の音楽、芸術、文化により多く触れ、身近に感じる機会となり、今後の山梨の芸術文化の発展へと繋がり、さらに本県とイタリアの文化交流が活発化されればと考える。 10月7日の大月市富浜中学校での演奏会では、生徒たちは歌手の歌声に興味深く聴き入っていました。演奏終了後には、発声や呼吸法の簡単なレクチャーを受けるなど、生徒たちがイタリア人の歌手と直接触れ合うこともでき、とても良いコンサートとなりました。学校関係者からも素晴らしい機会になりましたと好評をいただきました。子供達や若い世代にこういった生演奏を聴いてもらう機会を今後も積極的に提供していきたいと考えます。それが今後の文化的発展へと繋がるのではないでしょうか。10月12日、13日の演奏会では本場イタリアのオペラ歌手の演奏に、観客も感動や驚きを感じて、最後のアンコールでは自然と音楽に合わせて手拍子が湧きあがり、会場が一体となった演奏会となりました。また共演した県内の音楽家にとっても本場の音楽に触れる良い経験となったのではないかと思います。13日のホテルでの軽食付きのコンサートは満席販売となり、生ハムやチーズなどイタリア直輸入の食材と山梨県ワインを、カンツォーネと共に楽しんでいただいたひとときとなりました。日時:10月7日(月)13:10より場所:大月市立富浜中学校 オペラ鑑賞会日時:10月12日(土) 開場:13:30 開演:14:00会場:コラニー文化ホール(小ホール) 第1部 ヴェルディ:オペラ「椿姫」よりハイライト 第2部 イタリア歌曲とオペラアリアの魅力日時:10月13日(日) 開場:13:30 開演:14:00会場:富士レークホテル イタリアの食と音楽を楽しむ文化庁、山梨県、山梨県教育委員会、Lラa Fフェスタesta Iイタリアーナtaliana実行委員会、第28回国民文化祭山梨県実行委員会Lラa Fフェスタesta Iイタリアーナtaliana ~太陽の国からの贈り物~ イタリア音楽のひととき■ 開催日/平成25年10月7日(月)、12日(土)、13日(日) ■ 開催場所/大月市、甲府市、富士河口湖町■ 開催趣旨・状況■ まとめ■ 主催■ プログラム

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