国文祭公式記録ウェブブック
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010Yamanashi Kokubunsai総合フェスティバル 開会式典第28回国民文化祭山梨県実行委員会会長山梨県知事横 内 正 明 本日ここに、「第28回国民文化祭・やまなし2013」の「総合フェスティバル開会式」を盛大に開催できますことは、山梨県民すべての喜びであり、誇りとするところであります。 このたびの国民文化祭は、大会史上初めての通年開催として、本年1月に開幕し、会期を四つの季節のステージに分け、事業を展開して参りました。 まず、冬のステージにおきましては、音楽・演劇を交えた創作舞台の披露や道祖神をテーマとしたフォーラムなどを開催いたしました。 続く、春のステージにおきましては、信玄公祭り甲州軍団出陣に合わせた華やかな記念パレードなど、戦国文化を切り口としたイベントを開催しております。 また、夏のステージにおきましては、富士山の世界遺産登録の決定直後の盛り上がりの中、皇太子殿下の御臨席もいただきながら、富士山の魅力を存分に楽しむ機会とすることができました。 このほか、会期を通じての事業や市町村主催事業などが、県内全域において展開され、グランドフィナーレとなる本日の秋のステージの開催に至ったものであります。 こうした取り組みを通じ、本県の歴史や文化、景観や食など、山梨ならではの魅力が、多くの皆様方に伝わったのではないかと思っております。 取り分け、富士山を巡る我々の歴史や文化の価値が、世界遺産として世界に認められましたことはこの上ない喜びであり、国民文化祭が開催された本年に、まさにふさわしい出来事でありました。 それぞれの事業の成功に向け御尽力された関係者の皆様の熱意に対しまして、深く敬意を表するものであります。 こうした県民挙げての取り組みを踏まえ、秋のステージにおきましては、これまで築き上げてきた本県文化をひと際明るく輝かせるとともに、次の世代につなげていくきっかけとしたいと考えております。 このため、キャッチフレーズを「実りの感謝、次代へ。」とし、今回の国民文化祭の総合プロデューサーを務めていただきました三木章雄さん演出によるステージを始め、1年を締めくくる集大成としてのイベントを様々に実施することといたしております。 さらに、県民の皆様からいただいた大変ユニークな提案事業や、市町村主催の事業が目白押しとなっており、フィナーレを飾るにふさわしい、非常に充実した事業メニューが並んでおります。 これまでも、県内外の多くの皆様方に御来場いただいておりますが、是非、この秋のステージも多くの方々に楽しんでいただきたいと思っております。 また、閉幕後には、日本を代表する文化人が本県に集結する「エンジン01文化戦略会議」の開催や、「全国障害者芸術・文化祭」の開催が控えております。 県民の皆様におかれましては、こうしたイベントを通じ、国民文化祭において培われた芸術・文化に親しむ心に、より一層の磨きをかけていただければ幸いであります。 結びに、今回の国民文化祭の開催に多大な御支援と御協力をいただいております文化庁を始め、関係者の皆様に心から御礼を申し上げ、11月10日のフィナーレに向け、引き続きお力添えを賜りますようお願い申し上げますとともに、本日御出席の皆様の御健勝を祈念し、挨拶といたします。山梨県議会議長棚 本 邦 由 本日ここに、「第28回国民文化祭・やまなし2013」総合フェスティバルの開会式が大勢の皆様ご出席のもと、このように盛大に開催されますことを、心からお慶び申し上げますとともに、山梨へお越しいただきました皆様を、心より歓迎申し上げます。 さて、全国初の通年開催として1月12日に開幕した国民文化祭は、冬のステージ「ふるさとの祈り、息づく。」で始まり、春のステージ「いのち、萌えたつ。」、夏のステージ「山河、きらめく。」を経て10月1日から、「実りの感謝、次代へ。」をテーマに最終章、秋のステージが始まりました。 開催期間中は、16の県主催事業、79の市町村主催事業をはじめ、県民の皆様が企画する41の提案事業など、多くの魅力的な事業が行われています。 本日から始まる、グランドステージでは、あたかも一つの物語のように季節の節目ごとに地域の文化を見つめ、発信してきた文化活動の成果を継承し、その集大成として、山梨の特色ある文化、「山梨らしさ」の魅力を全国の皆様に発信されることを御期待申し上げます。 また、国民文化際に参加されます皆様方には日頃の活動の成果を存分に発揮されますとともに、今回のテーマである「文化の風とあそぶ~みつめる・こえる・つなげる」のように、地域や世代を超えた多くの参加者との交流を深められ、新たな文化創造の契機となることを心から御期待申し上げます。 さて、秋の山梨は、富士五湖や昇仙峡、八ヶ岳など様々な紅葉の美しさを楽しむことができます。また、全国一の生産量を誇り、たわわに実った葡萄からワインが造られ、その年の新酒(ヌーボー)が解禁となる季節でもあります。どうか皆様方には、この機会に、山梨県の魅力を十分に堪能していただければ幸いでございます。 結びに、本祭典の開催にあたり、多大なる御尽力をいただきました関係各位に心から感謝を申し上げるとともに、本祭典の成功を御祈念申し上げまして、歓迎の挨拶とさせていただきます。主催者挨拶歓迎の言葉

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