国文祭公式記録ウェブブック
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富士の国やまなし国文祭提案事業114Yamanashi Kokubunsai 身延町の象徴である久遠寺の三門にステージを作り、伝統あるものと子どもたちがつくる新しい文化を合わせて発信することにより、町民が再度この場所を慈しみ、故郷を誇りに思うことと、他県から多くの人に訪れていただける場所となるように願い開催しました。 三門に巨大スクリーンを設置し、子どもたちの歌声に合わせて、身延の四季を紹介する映像を映しました。伝統ある身延山雅楽会の演奏を織り込むことにより、夜桜の香りとともに五感で楽しめるコンサートとなりました。 難題であった舞台上の巨大スクリーンは、地元の方の知恵とご協力で美しいステージをつくることが出来ました。寒さが懸念されましたが、桜も最後の見頃となり、観光協会や商工会の協力を得て多くの方に参加していただけました。昨年のプレステージの反省をふまえた音響は充実した効果がありましたが、文化財の三門を演出する照明は、知恵をしぼっても限られた予算では難しかったです。故郷の美しさや、桜の季節の出会いや旅立ち、平和をテーマとした合唱と、祝賀をテーマとした雅楽の演奏。久遠寺の催事や身延町の四季を紹介する映像の演出。甘酒やお茶のふるまい。文化庁、山梨県、山梨県教育委員会、特定非営利活動法人 みのぶジュニアコーラス、第28回国民文化祭山梨県実行委員会みのぶジュニアコーラス 身延山三門夜桜コンサート■ 開催日/平成25年3月30日(土)■ 開催場所/身延山久遠寺三門■ 開催趣旨・状況■ まとめ■ 主催■ プログラム J.S.バッハの音楽史上の名曲である<ヨハネ受難曲>を上演(完全上演としては山梨初演)。ヒストリカルな演奏スタイルであるため、県内外の声楽家・古楽器奏者を結集した。公演を通じてバッハの優れた音楽を県内に紹介するとともに、公演後は演奏家や音楽学者による「バッハ・アカデミー」を創設し、講習会を通じてバロック音楽のスタイルを総合的に学びあい、音楽文化の普及に努めた。① バッハ・アカデミーvol.1「サックバット」2月23日(土)15:00開演 山梨大学赤レンガ館 トロンボーン奏者の大内邦靖氏を講師に、また、サックバット・アンサンブルのムジカ・フォレスタをゲストに迎え、ルネサンス・バロック時代のトロンボーンであるサックバットをテーマとしたレクチャーを行い、古楽器の研究方法、現代のトロンボーンとの構造や奏法の違い、声楽との親和性などについて学んだ。② バッハ・アカデミー・オープニングコンサート&ヨハネ受難曲レクチャー・コンサート2月24日(日)15:00開演 甲府市総合市民会館芸術ホール 前半は、バッハのカンタータ第4番を全曲演奏。後半は、当合唱団の指揮者である片野耕喜氏のレクチャーを交えて抜粋演奏を行った。③ ヨハネ受難曲全曲演奏会3月17日(日)17:00開演 甲府市総合市民会館芸術ホール バッハのヨハネ受難曲(第4稿・1749年版)を古楽スタイルにより、山梨で初めて全曲演奏。また、鑑賞の助けとして、歌詞の日本語訳をスライドで表示。④ バッハ・アカデミーvol.2「平均律クラヴィーア曲集の謎に迫る」5月12日(日)18:30開演 山梨県立図書館多目的ホール 作曲家の藤原嘉文氏を講師に迎え、バッハの平均律クラヴィーア曲集をテーマにレクチャーを行った。⑤ バッハ・アカデミーvol.3「バッハとその周辺の室内楽」7月27日(土)・28日(日)13:30開演 山梨大学赤レンガ館 バロック・チェロ奏者の諸岡範澄氏を講師に迎え、2日間にわたって室内楽の公開レッスンを行った。⑥ バッハ・アカデミーvol.4「オルガン」9月7日(土)14:00開演 キングスウェル・ホール バッハ演奏家として世界的な評価を受けるオルガン奏者・チェンバロ奏者・指揮者の鈴木雅明氏を講師に迎え第1部はキングスウェル・ホールのオルガンの特徴や、オルガン製作者ジルバーマンとバッハの関わりについての鈴木氏のレクチャー・コンサート、第2部は3人のオルガン奏者の公開レッスン、さらに第3部で合唱の公開レッスンを行った。文化庁、山梨県、山梨県教育委員会、合唱団「甲府コレギウム・アウレウム」、第28回国民文化祭山梨県実行委員会J.S.バッハ<ヨハネ受難曲>演奏会&アカデミー■ 開催日/平成25年2月23日(土)、2月24日(日)、3月17日(日)、5月12日(日)、7月27日(土)、7月28日(日)、9月7日(土)■ 開催場所/山梨大学、甲府総合市民会館、山梨県立図書館、キングスウェル・ホール■ 開催趣旨・状況■ まとめ■ 主催

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