国文祭公式記録ウェブブック
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009Yamanashi Kokubunsai山梨県議会議長棚 本 邦 由夏のステージオープニングイベント 開会式典 本日ここに、皇太子殿下の御臨席を賜り、「第28回国民文化祭・夏のステージオープニングイベント」を盛大に開催できますことは、山梨県民にとりまして大きな喜びでございます。また、全国からお越しの皆様に対し県民を代表し心から歓迎申し上げます。 四季折々の山梨の魅力を全国の多くの皆様に知っていただくため、国民文化祭史上初めての通年開催イベントとして1月に開幕いたしました今回の国民文化祭は、冬のステージ、春のステージを経て、大きな盛り上がりの中、本日、夏のステージのオープニングを迎えました。 この夏のステージでは、「山河、きらめく。」をキャッチフレーズとして、特に、日本のシンボルである富士山を中心に据え、山梨の自然に育まれた文化を紹介することといたしております。 折しも、先日、カンボジアで開催されたユネスコの世界遺産委員会で、富士山の世界文化遺産登録が決定され、その価値が「世界の宝」として広く世界に認められることとなりました。 富士山の近くに住み、その恵みを受けて暮らしてきた私たち山梨県民にとって、大変喜ばしく、また、誇らしいことであります。 同時に、この類い稀な「世界の宝」をしっかりと保全し、次の世代に引き継いでいかなければならない責任も山梨県民に負わされたものであり、身の引き締まる思いであります。 私たち山梨県民は、この保全の責任をしっかり果たしながら、富士山の恵みを活かした地域づくりを進め、ふるさと山梨を世界中の人々が憧れるような質の高い国際的な観光保養地に育て上げていかなければなりません。 今回の夏のステージのオープニングウィークには、富士山を音楽や詩で表現するイベントや富士北麓地域の文化財を巡るフットパスなど、富士山の魅力を存分に楽しめる企画が予定されております。 こうしたイベントを通じ、富士山が育んできた、かけがえのない文化、芸術を国内外の皆様に広く知っていただきたいと考えております。 同時に、県民の皆様を始め全国の皆様には、山梨県内の各地にある豊かな自然に根差した特色ある文化にも改めて目を向けていただき、その魅力を再認識していただきたいと願っております。 結びに、国民文化祭の開催を支えていただいております文部科学省を始め多くの関係者の皆様に心からお礼を申し上げ、また、これから秋のフィナーレに向けて、引き続きお力添えを賜りますよう改めてお願い申し上げまして、挨拶といたします。 本日ここに、皇太子殿下の御臨席を仰ぎ、「第28回国民文化祭・やまなし2013」夏のオープニングイベントがこのように盛大に開催できますことは、私たち山梨県民にとりまして誠に光栄であり、この上ない喜びであります。 全国各地から、そして海外からお越しいただきました皆様方を、県民一同、心から歓迎申し上げます。 国民文化祭に参加されます皆様方には日頃の活動の成果を存分に発揮されますとともに、今回のテーマである「文化の風とあそぶ~みつめる・こえる・つなげる」のように、地域や世代を超えた多くの参加者との交流を深められ、新たな文化創造の契機となることを心から御期待申し上げます。 さて山梨県は、周囲を急峻な山々に囲まれ、南部に先日、世界文化遺産に登録されました霊峰富士山、北東部に秩父山塊、西部には三千メートル級の山々からなる南アルプス、そして北部には八ヶ岳、茅ヶ岳が広い裾野を引いており、四季折々に素晴らしい景観が楽しめます。 また、本県は「果樹王国やまなし」と言われており、「ぶどう」、「もも」、「すもも」は全国一の生産量を誇るとともに、地場産業としては、日本一の産地である「ジュエリー産業」やEUへの輸出も始まりました「甲州ワイン」、ここ富士北麓の名産で千有余年の歴史をもつ「郡内織物」など、気候風土や伝統技術を活かした「すぐれもの」が多数あります。どうか皆様方には、この機会に、山梨県の魅力を十分に堪能していただければ幸いでございます。 結びに、本祭典の開催にあたり、多大なる御尽力をいただきました関係各位に心から感謝を申し上げますとともに、本祭典の成功を御祈念申し上げまして、歓迎の挨拶とさせていただきます。主催者挨拶歓迎の言葉第28回国民文化祭山梨県実行委員会会長山梨県知事横 内 正 明

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