男女共同参画啓発パンフレット「Brush up!-私らしく生きるために-」
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1. この仕事に就いたきっかけは? 学時代に参加した学会で、科学捜査研究所研究員の方に話を伺う機会がありました。当時、ただ闇雲に研究を行っていた私にとって、社会が必要としているニーズと自分の行っている研究とが、一本の線で繋がる感覚がしました。そのことが、この仕事を強く希望するきっかけとなりました。 2. 男性が多い仕事(職場)で、不安などはありませんでしたか? 仕事の上で、男性のい職場環境であることに対する不安は全くありませんでした。しかしながら、この仕事を一生続けていきたいと考えたとき、結や育児で長期間仕事から遠ざかる日がいずれ訪れるだろうということに対する不安はあります。 3. 女性だから困ったこと、苦労したことは? 「性だから」ということで特別困ることや、苦労することはありませんが、やはり男性と性とでは体力面で持っているものが違うな、と感じることはあります。努力で補える部分は精一杯努力しますし、性だからこそできることということに関しては、特に意識して取り組むように心掛けています。 4. 充実している、楽しい、この仕事についてよかったと思うことは? 科学捜査研究所での日常業務である鑑定の仕事は、場合によっては人の人生を左右してしまうこともあるような、責任重で常に緊張を強いられる仕事です。それだけに、やりがいがありますし、毎日充実していると感じています。また、日々の鑑定業務が研究動と直結していて、その両者を並行して行えるところに魅力を感じています。そして、何よりも自分で強く希望して手にした職だけに本当に楽しい毎日を過ごしています。 5. 今後の目標は? 今自分にできること、そして今自分がやるべきことをしっかり考え、目の前にある課題ひとつひとつに全力で取り組んでいきたいと思います。そして、「技術面においても、また人としても、信頼される鑑定員」さらに「世界に通用する研究者」を目指して今後も頑張っていきたいと思います。 6. 高校生へのメッセージを! いろいろなことに挑戦して、くの経をして、自分の納得できる道に進んでもらいたいと思います。選択肢のい世の中なので楽(らく)な方にれがちですけど、岐路に立ったときには苦労しそうな方を率先して選んで欲しいと思います。自分で考え、決断したことなら、どんな困難も乗り越えられると思いますし、困難に立ち向かうための努力は必ず躍の糧となると思います。 山梨県警察本部刑部科学捜査研究所 化学第係 古屋寛子さん
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