山梨県のひみつ(デジタルブック版)
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65まめちしきところでこれ、なんの革かわかわかるかな。実じつは鹿しかの革かわなんだ。すてきねえ。う〜ん。どうしたの、タクミくん。えええ?鹿しか?なんだろう。すごく弾だん力りょくがあって、さわり心ごこ地ちが良よいけれど。鹿しかの革かわをなめして漆うるしを刷すりこんでいるんだよ。職しょく人にんの技わざが光ひかっているね。ほかにも織おり物ものやはんこなど、山やま梨なし県けんには職しょく人にんたちが築きずき上あげてきた産さん業ぎょうがたくさんあるんだよ。印いん傳でんという名な前まえはインド伝でん来らいが語ご源げんともいわれているけれど、外がい国こくから来きた技ぎ術じゅつという意い味みのほうが正ただしいらしいよ。戦せん国ごく時じ代だい、武ぶ将しょうが鎧よろいの下したにおしゃれとしてつけたのが始はじまりともいわれているよ。「甲こう州しゅう手て彫ぼり印いん章しょう」は市いち川かわ三み郷さと町ちょうを中ちゅう心しんにつくられているはんこで、明めい治じ時じ代だいのころに水すい晶しょうを材ざい料りょうにはんこをつくったことから始はじまった。第だい5章しょう 伝でん統とう工こう芸げいからリニアまで 山やま梨なし県けんの底そこ力ぢから

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