fureai.vol89
18/24

懸命に志す県民インタビュー未来を加か々が美み琢た也や山梨の織物の歴史は1000年以上前に遡る。平安時代の書物「延え喜ぎ式」に山梨で織物を年貢として納めていた記述があるという。富士吉田市は富士山の雪解け水が大地から湧き出し、糸を染めるのにこれ以上ない条件を持っていた。しかし、国内有数の織物の産地もいまや後継者難などに苦しむ。そんな中で、独自のブランドを立ち上げ、注目を集めるハタ屋さんがいる。[連載]光織物有限会社代表取締役社長「ガシャン、ガシャン、ガシャン、ガシャン」富士山の北麓に位置する、富士吉田市。力強い機械音が鳴るこの街は、高級服地やネクタイ地、裏地、インテリア用生地など多種多様な織物を生産する、国内有数の織物産地だ。戦前から機屋を営む家系に生まれた加々美琢也さんは、幼い頃からその音に囲まれて育った。加々美さんが代表  んんんくんを務める光織物が手がけるのは、雛人形の衣装や和装小物、掛軸などに使われる生地・金き襴ら緞ど子す。日本の伝統美を陰で支え続けてきた。しかし、その技術がいかに高くとも、光織物の名前が表に出ることはほとんどなかった。委託を受けて他社ブランドの製品を製造するOEMがほとんどを占める産地の宿命として、織物産地としての知名度そのものが低かったのだ。表舞台に立つ転機富士山の麓のハタ屋さんI KAGAMTAKUYA1000年以上の歴史を誇るといわれる産地・富士吉田の織物は、多品種・先染めが特徴。富士山の麓で農閑期の長い厳しい冬、農家たちは機を織ることで生計を立てた。「半農半機」という言葉が、この土地の暮らしをそのまま物語る。光織物では雛人形や和雑貨、舞台衣装などに使われる金襴緞子の生地を主に製造する。2020光織物 代表取締役社長に就任1981富士吉田市生まれ200120歳で機屋の世界へ2009学生との共同開発プロジェクト開始2012オリジナルブランド「kichijitsu」立ち上げ有名俳優がドラマで着た光織物制作のはかま4人の子どもには「機屋は楽しいんだなと思ってもらえる背中を見せたい」18

元のページ  ../index.html#18

このブックを見る