作られたフルーツとして消費者にアピールしていきます。実証ハウスで挑む水素利用の可能性カーボンフリーのシャインマスカット、どう変わる?この実証試験は、2026年から3年かけて実施されます。ハウスの面積は500平方メートル。栽培するのは、山梨県が誇る高級ブドウ「シャインマスカット」です。暖房機を稼働させるのは2月から5月まで。生育のための適温を維持します。調べるのは大きく三つ。「安全性」「運用性」「経済性」です。まず、安全性。システムが安全に稼働するか。どれだけ設計段階で安全対策を施しても、実際に現場で長期間使ってみなければ分からないことがあります。3年間、しっかりと見守っていきます。次に、運用性。水素の消費量はどのくらいか。この暖房機は116キロワットの熱出力を持ち、1時間当たり最大で33立方メートルの水素を消費します。実際のデータを積み重ねることが重要です。そして経済性。現場では今、重油を使った暖房機が普及しています。それに対して、水素を熱源とした場合、どれくらいの利用量が必要で、コストはどうなるのか。経費面と収入面のバランス、つまり水素に切り替えても農家の収益がきちんと成り立つかどうか、その採算ラインを見極めます。さらに、ブドウの生育状況もしっかりと観察します。「品質は?」「収量は?」従来の重油暖房機で育てたものと比較して、違いはあるのか。年ごとの気候の違いによって、暖房機の稼働状況や水素の消費量がどう変化するか。そのデータを3年間積み上げていきます。水素暖房機は、燃焼時に二酸化炭素を排出しないという大きな特徴があります。県はカーボンフリー農業の生産体系を確立し、クリーンな環境で「グリーン水素で育てた、環境に優しいシャインマスカット」というストーリーによって、さらなる高付加価値化を目指します。水素暖房機の運転時に気付いたことがありました。ボイラー特有の石油臭がしません。無臭の水素は、生産者にも優しい燃料なのです。もちろん、現時点で水素暖房機は安価ではありません。しかし、実証試験を通じてデータを蓄積し、改良を重ねていけば、コスト低下が期待できます。将来的に、生産現場への普及に当たっては、県も補助政策を検討します。環境に優しくフルーツを栽培!写真❹作業をしやすい小回りのきくEV軽トラック 4
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