fureai.vol88
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懸命に志す県民インタビュー未来を一粒の宝石が、ある専門学校生の進路を決めた。「甲州貴石切子」という美しい模様が彫り込まれた石だった。万華鏡のような輝きに心を奪われ、職人の世界へと足を踏み入れたのが、酒井すみれさんだ。[連載]ジュエリー・クラフト・フカサワ勤務酒井すみれ「夢中になると、そのことばかり考えてしまう」と話す酒井すみれさんが、宝石に彫刻を施す「甲州貴石切子」の世界に魅せられたのは、今からおよそ5年前。当時、山梨県立宝石美術専門学校の2年生だった。「自分でデザインをしたジュエリーをつくる授業がありました。アイデア出しをしている際に、甲州貴石切子の存在を知ったんです」日本人らしい繊細ど な装飾、切子を入れることで生まれる光の屈折──インターネット上の画像であったが、まるで万華鏡の中をのぞいているような美しさに、酒井さんはたちまち心を奪われた。「その瞬間『挑戦してみたい!』って。偶然にも、甲州貴石切子の生みの親・深澤陽一先生がその授業のご担当だったんです」見た瞬間、心が躍おった受け継ぐ覚悟を今日も宝石に刻む山梨県の研磨宝飾産業の始まりは、江戸時代後期にさかのぼるといわれる。県北部の金峰山一帯で産出された水晶の原石を買い付けに来た京都の玉造り職人が研磨技法を伝えたという。200年にわたり脈々と引き継がれた技法の中でも、「甲州貴石切子」は、世界で類を見ない宝石彫刻の技法とされる。「黄おう綬じゅ褒章」を受章した深澤陽一さんが、株式会社シミズ貴石の清水幸雄さんと協働して生まれた。研磨中のブルートパーズは、裏面に切子が施されている幼いときに昇仙峡で原石のつかみ取りをしたのが「石」との出会い18ジュエリー・クラフト・フカサワに入社笛吹市生まれ山梨県立宝石美術専門学校入学甲州貴石切子の存在を知る

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