原木舞茸梨北米夢桃香ふれあい 丹波山村の特産品である原木舞茸は、ナラの木を切り出して植菌し、源流の川と山に囲まれた自然の中で育てられています。これは、天然に近い環境を再現するためです。原木舞茸は天候や気温に左右される厳しい条件下でのみしか生産できず、大量生産が行えません。約1年かけて育て上げられ、毎年9月中旬から 10月上旬のわずか3週間しか収穫できないことから、“幻の舞茸”としても知られています。 日光をしっかり浴びたことではぐくまれる濃い黒色と、香りとうまみの強さが特徴で、「香り松茸、味しめじ、それをも凌ぐ丹波の舞茸」と評判です。火を入れてもシャキシャキした食感が残り、天然モノに近い舞茸本来の香りと味を楽しめます。 峡北エリアは、日照時間が長く、安定した気候に恵まれています。この地が生み出した米が梨北米です。一般社団法人日本穀物検定協会による米の食味ランキングでは通算10回「特A」を受賞しています。 梨北米の中でも、「にじのきらめき」(愛称「にじきら」)は夏の高温に強い品種で、虹のように多彩な特性を持つことと、ご飯の炊きあがりが艶やかであることから命名されました。粒が大きく食べ応えがあり、もっち 山梨県のオリジナル品種として2019年に品種登録されました。7月上中旬に成熟し、わせ品種の中では大きいのが特徴です。一般的に、わせ品種は果汁が多く軟化しやすい特徴があります。この夢桃香(ゆめとうか)は柔らかくなりにくく、日持ちが良い、しっかりとした食感を持つこれまでにない新しい桃として県が開発しました。 果肉はしっかりしていながら果汁がたっぷり含まれていて、とてもジューシーです。まさに「噛みごたえ」と「あふれる果汁」を両立した、従来の桃のイメージを覆す新しい桃です。カットしてもすぐに変色しにくいといった特徴を生かし、スイーツへの利用も期待されます。りとした食感が特徴です。 同じ梨北米の「梨北米農林48号」(通称「よんぱち」)は、栽培が難しく栽培地域が限られているため、全国に出回らず「幻のお米」といわれています。冷めてもおいしいと評判です。9vol.872026 WINTER
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