fureai.vol87
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1微細加工用ワイヤー放電加工機最も細くて直径0.02ミリの細線ワイヤーを用いて金属を切断し、精密加工が可能。金属部品や医療機器部品など、複雑な形状や微小精密な製品に対応できます。支援センターの周りには、電子機器、繊維メーカーが広がる[メディカル・デバイス・コリドー構想]医療機器関連産業を甲府盆地から静岡県東部の医療産業集積地まで結ぶ一帯に集積する構想甲府技術支援センター織物の産地富士技術支援センターでは、県内の機械電子産業や繊維産業における技術課題の解決や医療機器関連分野への参入促進、新製品の開発を支援しています。近年はより高度で複雑な技術が求められ、既存の設備では対応が難しいケースも増えてきました。そこで2025年5月、センター敷地内に新たに「イノベーション支援棟」をオープン。ここにはX線CT検査装置をはじめ、精密加工、繊維試作、デザインシミュレーションを行う四つの先端機器が集約されています。「検査で見えなかったものが見える」「できなかった試作に挑む」。その変化が、山梨のモノづくりを一歩先に進めていきます。162富士技術支援センター環境試験室精密加工室精密測定室X線CT検査装置X線を照射し、製品内部を3D映像として可視化できる装置。外側からは確認できない内部の欠陥や構造を把握することができます。また、3Dプリンターと組み合わせて複雑な形状のレプリカ作製にも応用できます。何が変わる?機械電子産業では……電子部品や精密機械の分野では、高精度で加工できる技術や、小さな欠陥を見つける高解像度の検査機能が欠かせません。これまで県外の研究機関に依頼していた検査も、先端機器の導入により県内で完結できるようになりました。県が推進する「メディカル・デバイス・コリドー構想」で医療機器関連産業に参入する企業への強力なバックアップにもなります。山梨のモノづくりを強力にバックアップ!富士技術支援センターに「イノベーション支援棟」

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