Indiin India現在、インドは世界最多の人口を誇り、近い将来にはGDPで世界第3位になると予測されています。年齢中央値は28歳と生産年齢人口の割合が高く、中間所得層の急拡大も見込まれているなど、まさに〝若き超大国〟といえます。山梨県とインドの交流は2024年12月、山梨県とウッタル・プラデーシュ州(UP州)との間で交わされた基本合意書から本格化しました。UP州の人口は山梨県の約300倍に相当する約2・4億人に達します。農業や観光資源が豊富で、世界遺産「タージ・マハル」や、仏教、ヒンドゥー教の聖地が点在する文化的にも深みのある地域です。世界遺産…。そうです、山梨県にも「富士山」がありますね。そこで、県はUP州と相互に誘客を促して、新たな観光客の獲得も狙っています。宗教聖地を巡る観光プランの展開や文化交流事業の実施などを通じて、県内からインドを訪れる人の流れを生み出すことにも取り組んでいて、インバウンドとアウトバウンドの双方の促進を図っています。生産年齢人口の割合が高い一方で、現在インドは十分な雇用の受け皿が不足していることが課題です。そこで山梨県では、技能実習生や高度人材を受け入れ、地域の担い手不足解消にもつなげたいと考えています。その他にも、大学間の交流プログラムの推進や、「ボリウッド」として名高いインド映画の県内へのロケ地誘致も支援しています。山梨県の課題だけでなく、インドが抱えている問題についても積極的に解消していくことには、理由があります。協力関係を築くことで、山梨県が将来、信頼できる〝窓口〟として機能することを目指しているからです。このエネルギッシュで巨大な国と山梨県が継続的に関わる鍵となるのが「インド版ゲートウェイ構想」です。a 4インドの特徴●世界最多の人口●GDP急成長●国全体の年齢が若い●観光資源が豊富世界で最も人口が多く、急速に成長を続ける国、インド。世界中の企業が熱い視線を送るこの国と、山梨県は未来を見据えて連携を深めていきます。若き超大国と山梨の未来がつながる急成長するインドの活力を山梨に人口300倍のUP州と連携!
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