ふれあい86
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project in IHydrogenYAMANASHサ外にも供給する計画を立てています。 具体的には、ガス商社の株式会社巴商会(東京都大田区)と連動し、県内でのグリーン水素地産地消モデルの構築と、隣接する東京都への出荷計画を立てています。 その実験の過程で目指すのは、水素の「荷物化」。 通常、水素は専用のトレーラーで運ばれます。決まった場所に決まった量を輸送するには適しているものの、交通上の規制もあり必要な時にすぐに届けるのは難しいという課題がありました。 そこで、水素の需要拡大を見据えてサントリーと巴商会が開発中なのが、新しい高圧水素ガス運搬機器です。長さ3メートルほどで円柱状のガス専用容器を数本まとめて「カードル」と呼ばれる集合容器に固 定。荷下ろし作業の効率を上げて、水素を「荷物」として白州から各地に送り出す計画です。 甲府市の米倉山からグリーン水素を出荷する際も「カードル」を使っていますが、開発中のものは、より高圧力で運べるため、一度の運搬でたくさんの水素を供給できます。「カードル」は多くの方に親しまれるデザインを模索しているそうです。おしゃれなデザインの容器で水素が運ばれていく様子が見られる日も遠くないでしょう。水素を「荷物化」して各地へ供給クリーンエネルギーの需要拡大を見据えてントリーは、製造したグリーン水素を工場内で使うだけではなく、県内米倉山で製造されているグリーン水素を運搬する現行の「カードル」。サントリーは新たなデザインのカードルを模索中だ。国内最大級の水素製造拠点の外観11蒸溜所P2Gシステム(水素製造)水素パイプライン

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