fureai.vol85
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ケアラーの負担や企業の取り組み状況を把握するため、2025年1月に県はケアラーの実態調査を実施しました。県民・支援機関・企業の3カテゴリーを対象に調査。ケアラーが抱える問題を掘り起こすとともに、何が支援の障壁になっているかを明らかにして効果的な施策につなげることを目的としました。調査から浮かんだ深刻な実態4人に1人がケアラーに該当して以上を同時にケアしている状況に調査の結果、「家族のケアをしている」が26・2%となり、回答者のいます。さらにその約3割が2人あることが明らかになりました。ケアを受けている年代については「70代」以上が全体の66・7%を占め、高齢などによる心身機能の低下や認知症が主な要因となっています。ケアによる仕事への影響も深刻です。「遅刻・早退・欠勤の増加」や「パフォーマンス低下」など通常の業務に支障が出ることで、回答したケアラーの約1割が離職や失業に追い込まれています。離職理由は「業務上、仕事と介護の両立が難しい職場だったため」が最も多く、企業側の介護休業・休暇への理解が浸透していないという問題が見えてきました。ケアラーが求めている支援としては「相談できる人や場無回答所0.4%」がほしいという意見が半数以上を占めました。一方で、支援機関と企業側の回答からは「課題が複雑化・複合化しており対応が難しい」、「介護休業の制度を、企業が正しく認識できていない」といった問題が見えてなっています。県は調査結果を踏まえ、これま      で「家族の問題」として捉えられてきたしていない介護73.4%を、「社会全体の問題」として全面的にバックアップする環境を整えようと動き出しています。ケアの状況今誰かをき認ポケアしてーま知トし度いますか?すたをる。向側ケ上のアさ人ラせー材る支育と援成とにもも関課にす題、サとる遅刻、早退、欠勤が増えた仕事の内容や働き方を変えた離職・失業した※1仕事のパフォーマンスが下がった※2※1残業、出張ができなくなった等※2業務に集中できないこと等離職・失業した遅刻、早退、欠勤が増えた仕事の内容や働き方を変えた業務上、仕事と介護の両立が難しい職場だったため自分の心身の健康状態が88悪化したためケアによる仕事への影響4人以上1.6%3人5.8%無回答0.4%ケアの状況今誰かをケアしていますか?ケアの人数無回答2.1%何人のケアしていますか?働く時間や場所に制約が出た※1している26.2%8.5%していない73.4%2人20.4%ケアによる仕事への影響している26.2%1人70.1%4人に1人がケアラーその3割は複数人をケア16.1%離職14.8%理由

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