fureai.vol85
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「2025年問題」が家族の介護や看護は誰もが直面する問題です。自分のライフプランを諦めることなく、家族を支えることができる社会にしたい。県はケアラーへの支援を充実させるため、さまざまな施策に取り組んでいます。「介護離職ゼロ社会」の実現に向けてケ集ア2ラーってなに?イラスト:宮野耕治(「ケアラーはこんな人たちです」を除く) 「家族の介護や看護が必要になったとき、自分しかお世話する人がいない」 こうしたケアラーの多くは「家族なんだから当たり前」と考えて問題を一人で抱え込みがちです。身体的、精神的さらに経済的な負担は重く、ケアのために仕事を辞める、学業を諦めるなど、自分のライフプランを犠牲にしてしまうことも少なくありません。 高齢者や障害者の介護、難病を持つ人の看護、病児や障害児の療育、依存症やひきこもりの家族・知人への気遣いなど、ケアラーにはさまざまなケースがあります。まずは自分や周りの人が「ケアラーかもしれない」という意識を持って、理解を深めることが大切です。 2025年、団塊の世代全てが75歳以上の後期高齢者となり、今後超高齢化社会が加速していきます。県民誰もがケアラーになる可能性があることから、先を見据えた支援制度を始めています。 働きながら介護・看護をする■ビジネスケアラー■や、子育てと介護を同時に行う■ダブルケアラー■など、いつ自分がそうした状況になってもおかしくありません。いざというときのために、日頃から家族と将来的な介護について話し合い、お住まいの地域で介護相談ができる「地域包括支援センター」を活用してください。66あなたもやってきた特ケアラーかもしれない

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