古の富士登山の復活を目指す!にしえこらから山頂を目指す登山スタイルです。長い道のりを一歩一歩踏みし古の富士登山とは、麓の町や村は、古来より人々を魅了し、信仰と登山の対象として日本の文化に深く根付いてきました。近年、五合目からの登山が主流となる中、忘れられつつある「古いの富士登山」の魅力に改めて光を当て、その復活を目指そうという動きが高まっています。め、自然の厳しさや美しさ、そして歴史の重みを感じながら登る、奥深い体験ができます。結び付いたものでした。富士講信者は、富士山を霊峰として仰ぎ、麓の神社で安全祈願をしてから登山を開始します。登山道沿いには、多くの神社や祠ほなどが点在し、登山者たちはそこで祈りを捧げ、霊峰富士への畏敬の念を深めました。吉田口登山道には、特に多くの神世界文化遺産富士山の雄大な姿かつて富士登山は、信仰と深く社や祠が残されており、「古の富士登山」を体験することで、当時の巡礼者たちの思いに触れることができます。代表的な信仰の場として、北麓の船津胎内や吉田胎内が挙げられます。これらは溶岩洞穴であり、かつては胎内潜という修行がありました。母胎回帰の思想に基づくもので、暗闇の中、狭い洞穴をはい進み、生まれ変わりを体験すると伝えられています。胎内潜は、富士登山における重要な修行の一つであり、当時の信仰の深さを物語っています。「胎内道」と呼ばれる道は、胎内樹型という溶岩洞窟を通る道筋でした。この溶岩洞窟は約1000年前に八合目付近から流れ出た「剣丸尾溶岩流」の上にできた森の「本穴」の傍らには、「吉田胎内溶岩樹形第1」がある。胎内祭の神事の後、一般参加者も本穴を潜り(右下の写真)、石祠に行きあたる。 14
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